施主の納得度が高まる!インテリアコーディネーターのための配色入門講座

カラーコーディネートの配色パターン

20世紀のアメリカの色彩学者 J.B.ジャッドが、研究した様々な色彩調和論から共通する原理を4つにまとめた「ジャッドの4原則」。
その3つめは「類似性の原理」です。「共通性の原理」とも呼ばれています。色相やトーンに共通性がある色は調和するという原理です。

3. 類似性(共通性)の原理

色相の類似

異なるトーンから同じ色相(カラー)を選びます。

色相の類似
ドミナント・カラー配色

カラー(色相)を統一した多色配色です。「ドミナント」とは「支配する」という意味で、同じ色相でまとめて、トーンで変化を付けます。明度差が小さい組み合わせで、よりまとまった印象の配色です。

例えば、「初夏の爽やかな海」をイメージしたブルー系、「秋の紅葉や落ち葉」をイメージしたブラウン系など、季節ごとの雰囲気を表現しやすいので、インテリアだけでなくウィンドーディスプレイの配色にも適しています。
また、鎮静効果や癒しの効果があるブルー系ドミナント・カラー配色を寝室に、温かみのある暖色系ドミナント・カラー配色のファブリックを北側の寒い部屋に使用するなど、色が持つ心理的イメージを空間に取り入れましょう。

ドミナント・カラー配色 イメージ
ドミナント・カラー配色 カラー

(例)夏をイメージした青系のドミナントカラー

ドミナント・カラー配色 イメージ
ドミナント・カラー配色 カラー

(例)秋をイメージした茶系のドミナントカラー

トーン・オン・トーン配色

カラー(色相)を統一した配色です。「トーンオントーン」とは「トーンを重ねる」という意味で、同じ色相でまとめてトーンで変化を付けます。明度差を大きく変化させた濃淡の配色です。

インテリアは平凡になる傾向がありますが、ベースカラーとアクセントカラーとして取り入れるとバランスが良く、穏やかで落ち着いた配色になります。

トーン・オン・トーン配色 イメージ
トーン・オン・トーン配色 カラー

(例)色のイメージ:華やか、エレガント

トーン・オン・トーン配色 イメージ
トーン・オン・トーン配色 カラー

(例)色のイメージ:穏やか、平和

トーンの類似

同じトーンから異なる色相(カラー)を選びます。

トーンの類似
ドミナント・トーン配色

トーン(色調)を統一した多色配色です。「ドミナント」とは「支配する」という意味で、同じトーンでまとめて、カラー(色相)で変化を付けます。

トーンの持つイメージを強く印象付ける配色です。色相が異なるのでにぎやかさが感じられますが、トーンを揃えることでまとまりのあるカラーコーディネートになります。

例えば、ベビー用品売り場は「優しい」「可愛い」イメージのベリーペールトーンに。 円熟期のご夫婦の部屋は「大人っぽい」「重厚感」イメージのダークトーンなど、空間のイメージ優先でカラーコーディネートしやすい配色です。

ドミナント・トーン配色 イメージ
ドミナント・トーン配色 カラー

(例)ベリーペールトーンのイメージ:優しい、かわいい 

ドミナント・トーン配色 イメージ
ドミナント・トーン配色 カラー

(例)ダークトーンのイメージ:大人っぽい、重厚感

トーン・イン・トーン配色

トーン(色調)を統一した配色です。「トーンイントーン」とは「トーンの中」という意味で、同じトーンでまとめてカラー(色相)で変化を付けます。明度差が小さい組み合わせで、ドミナント・トーン配色より統一感を出しやすい配色です。

明確な違いはありませんが、トーンのイメージが優先で配色する場合は「ドミナントトーン配色」、ある色にトーンを合わせる場合は「トーンイントーン配色」という考え方をすることもあります。

トーン・イン・トーン配色 イメージ
トーン・イン・トーン配色 カラー

(例)ペールトーンのイメージ:爽やか、澄んだ

トーン・イン・トーン配色 イメージ
トーン・イン・トーン配色 カラー

(例)ライトグレイッシュのイメージ:上品、落ち着いた

トーナルカラー配色

濁色系トーンを中心とした中明度・中彩度の中間色(ダル、ソフト、グレイッシュ、ライトグレイッシュ)でまとめた配色です。色相は自由に選択できます。

「トーナル」とはフランス語で「単色画法」という意味です。
中間色はグレイを含んだ落ち着いた趣のある色なので、「素朴、穏やか、控えめ、落ち着いた」などのイメージを与えます。和風やエスニックなイメージの空間にも向いています。

トーナルカラー配色 イメージ
トーナルカラー配色 カラー
トーナルカラー配色 イメージ
トーナルカラー配色 カラー

色相・トーンの類似

同じトーン、または類似トーンから色相、明度、彩度の差がほぼ同じ色を選びます。

色相・トーンの類似
カマイユ配色

色相、明度、彩度の差がほぼ同じで、遠くから見ると同じ色に見えるようなあいまいな配色です。

「カマイユ」とはフランス語で「単色画法」という意味です。
区別がつかないほど微妙な違いしかない色同士の組み合わせです。
ファッションでこの配色を使う場合は、同色の異素材を重ねて楽しみますが、インテリアで使用すると単調な組み合わせで、強烈に色の印象を与えます。

カマイユ配色 イメージ
カマイユ配色 カラー
カマイユ配色 イメージ
カマイユ配色 カラー
フォ・カマイユ配色

カマイユ配色よりも、色相やトーンに少し差をつける配色です。

「フォ」とはフランス語で「偽りの」という意味なので、「フォカマイユ」は「カマイユ」に対しての偽物という意味。
適度に色の差があることで、カマイユ配色よりはコーディネートしやすいでしょう。
インテリアは平凡になる傾向がありますので、補色関係のアクセントカラーなどを取り入れると空間が引き締まります。

フォ・カマイユ配色 イメージ
フォ・カマイユ配色 カラー
フォ・カマイユ配色 イメージ
フォ・カマイユ配色 カラー