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- 花菱絵韋(はなびしえがわ)
花菱絵韋とは、「はなびし」と「えがわ」がつながったコトバで、花菱柄の絵韋のことだそう。

先日、X(旧Twitter)を見ていたら、カッコいい和柄の画像が飛び込んできました。
ポストされたテキストを読んでみると、「フリー素材としてお使いください」とありました。ホンマにええの?と思ったけれど、「どうぞ、どうぞ」とのこと。

ならば、これ、テクスチャにして使いたい!と、3Dデザイナーシリーズ/コンテンツチームの和柄好きスタッフに投げたら、リピート画像を作ってくれることに。これで3Dパースにドラッグ&ドロップで貼り付けられます。
(和柄好きスタッフは、コラム「データセンター中の人」を書いたスタッフです。合わせてご覧ください。)
リピート画像を作ってくれてるのを待っている間に「花菱絵韋」について、調べてみたのでこちらでご紹介。
(主にウィキペディアから引用しています)
◆花菱(はなびし)について
日本の家紋・文様のひとつだそう。
花が四つの場合は「花角(はなかく)」、更に「花角」を斜方形にしたものを「花菱(はなびし)」と言うそうです。
今回この花菱柄をポストされた石原明浩氏(Xのプロフィール→ https://x.com/mlydeiG6bddoYEN)に直接伺ったところ「花菱紋は平安時代の貴族が着用する装束に使用されていました。それを武士たちが憧れて。自分たちの武具甲冑に取り入れたようです。」とご教示いただきました。
ワタクシは、武士たちが憧れた柄にひとめぼれしたってことですね。
ちなみに、石原氏によると、1つの◆の横幅は23mmほど、水彩絵具で、しかも手描きとのこと。
てっきり江戸小紋のようにパターンを作って…と想像していたのですが(その型を作るとしてもすごいけど)、その細やかさと根気たるや、まさにプロ、そのすごさに感服しました。
◆絵韋(えがわ)について
「鎧や兜の吹返し表面に張られた鹿の皮革。「画韋」とも記される。鹿のなめし革の上面を削り柔らかくして文様を染めたもので、昔は文様を切り抜いた型紙を革に当てて足で踏み込み、浮き出た部分に染料を引いて作った。斜めに交差する線を基調とした襷格子(たすきごうし)柄や獅子、不動明王等の模様が型染めで描かれた。胴前面には弓の弦や腕が小札に引っかかるのを防ぐ為に弦走韋(つるばしりのかわ)と呼ばれる絵韋が張られ、平面状に仕上げられている。しかし、矢を放った時には弓の弦は身体の外側を通るため、実際には弦は引っかかりも擦りもしない。そのため、本来の用途は鎧の形状を保つためと考えられている」とのこと。
そこで、データセンターにある「兜」パーツの吹返し表面に貼ってみました。

鹿ってお殿様のレジャー狩猟のターゲットにされていたという印象ですが(時代劇の見過ぎ)、その皮革はそういうところに使われていたのですね。
そうこうしているうちに花菱柄のリピート画像が送られてきたので、早速、和室の襖に貼ってみたのが冒頭のパースです。
やっぱり、和柄、いい!
想像通りかっこよい!
一人で使うのももったいないし、石原氏が「商用利用OK」「フリー素材として」とおっしゃってくださっているので、皆さまにも使っていただけるよう、こちらにリピート画像を掲載させていただきます。
ファイル名のリンクからダウンロードしてご利用ください。
<ご参考>
さて。
メガソフト3Dデザイナーシリーズにも和柄テクスチャはたくさんご用意があります。

テクスチャパレットの「スタイル」のところで「和」を選んでいただくと絞り込むことができますので、ぜひご利用ください。
また、メガソフトが運営する英語のサイト・ArchiDesiger Japan では、「Download Zen Style Models」として、BMPやJPG形式の和柄のリピート画像や3Dデザイナーシリーズユーザー様向けに和柄のテクスチャデータを多数掲載しています。
無料でDLしていただけますので、こちらもぜひご利用ください。


