効率的で機能的なレイアウトを検討したとはいっても、想定よりもオフィスのサイズが小さいことには変わりありません。つい溜まってしまいがちな過去の資料、荷物と決別するには、移転というタイミングはまたとない絶好の機会でもあります。
「新オフィスをより快適な空間にしよう」この合言葉のもと、移転委員会メンバーが中心となり「断捨離プロジェクト」が始まりました。
当初は、私物や自身が管理していた書類などの整理を1時間程度で終えるはずが、大幅に超過して3時間にもおよびました。営業や開発など部署ごとに自分たちが保管していた資料や備品を一から見直し、必要・不要を判断する作業を行いました。
「ひょっとすると、いつか使うかも…」
マニュアル、開発資料、展示会備品など、「もしかしたら必要かも」「いつか見返したいときにないと困る」という判断が積み重なってきましたが、そのほとんどは5年、10年経過しても、一度も使われていません。つまりは、今後も使われない可能性が極めて高い、不要なものだったと気づくきっかけになりました。
新オフィスでは、個人ロッカーが導入されることにより「ロッカーに入る程度の荷物や資料しか持ち込めない」という明確なルールができました。収納スペースが限られているからこそ「必要なものだけを見極めて、適切に保管する」という社員個人の意識づけが重要です。
さらに移転後も同じ気持ちを保ち続けられるかは、一人ひとりにかかっています。
「個人ロッカーの導入によって、変わったのは収納方法だけではありません。私たちの働き方そのものが変わる大きなきっかけになるように思います。デスクに物を置かない習慣が身につき、効率的な職場環境が実現しました。」