フォークリフトや人が動いて倉庫内の動線検討ができる物流倉庫レイアウトソフトを公開 「物流倉庫3D」が大型倉庫・ロボット倉庫に対応

この度公開した最新バージョンでは、表示速度の高速化と機器類の動作・移動設定機能の開発に注力し、物流倉庫の大型化と自動化・ロボット倉庫化に対応しました。

「物流倉庫3D」は、コロナ禍の2020年4月に販売開始しました。
倉庫内外の平面レイアウトを作図し、1クリックで立体化、3DCGで確認できるソフトで、これまで400ライセンス以上導入されてきました。
倉庫空間の有効活用、配置・収集・出荷の効率化、作業者の負担軽減と安全確保など、物流倉庫の作業環境の改善も視野に入れたレイアウト検討・機器導入の分野で広く活用されています。

倉庫建築の際には、建築CADやBIMソフトが用いられる一方、現場では表計算ソフトの升目を使ったレイアウト検討が主流でした。しかし、建築CADやBIMソフトは価格や操作感から誰もが使えるものではなく、表計算ソフトでは棚数のカウント間違いによる誤見積り、新規導入する機器類の設置イメージがわらないなどの課題がありました。

物流倉庫3Dは、CADやBIMソフトのデータを活用して倉庫躯体を入力ができ、棚・ラック・マテハン機器・人物などの3Dオブジェクトをマウスで配置するだけという軽快な操作感で、現実により近い倉庫内のイメージを、平面図で、3DCGで俯瞰や指定した地点からの視点で、自在に確認できるようにしました。
また、配置した3Dオブジェクトの自動集計機能により、棚数のカウント間違いも防げます。

●動線計画機能
レイアウトした平面図に経路を入力し、フォークリフトや人の移動にかかる距離や時間をシミュレーションできる動線計画機能を搭載。経路毎に一覧表も出力できます。またCSV出力にも対応、Excelで編集してトータル作業時間の算出にも使えます。

●動作設定可能な3Dオブジェクトを追加
フォークリフトやロボットアーム、人物など動作を設定できる3Dオブジェクトに加え、ホイストクレーン、R500のカーブコンベア、半間口のパレットラックを収録、要望の多かったシャトル式自動倉庫も収録しました。
すべて実寸で作成したもので、マウスで倉庫空間に自在に配置が可能です。

●3Dアニメーション機能
動線に沿って走るフォークリフトや旋回するロボットアーム、歩行する作業員、動作を付けた機器類のアニメーション再生が可能になりました。
作業の様子まで具体的に表現できるので、よりわかりやすく魅力的なプレゼンテーションがおこなえます。

●3Dレンダリング機能（高画質化機能）を搭載
3D空間全体を高画質化。フォトリアルなレンダリング画質で静止画出力はもちろん、ウォークスルーやムービー出力が可能です。金属の光沢やガラス面の反射、床・壁の質感などもシミュレーションでき、倉庫内のオフィススペースを含めた提案の際にはより美しいパースを作成できます。

●大型化する倉庫もスムーズに
大型化する倉庫には大量の機器類が配置されます。当ソフトによるレイアウト検討がより円滑にできるよう、プログラムの高速化を実現。64bit対応により大きなデータをよりスムーズに扱えるようになりました。