点群・CADデータを利用して、工事の施工手順を伝える3DCG&動画がワンストップで作れるソフトを新発売

「土木工事4D ムービーメーカー」は、施工の流れを3DCGで直感的に可視化できるソフトウェアです。
道路・河川・造成などの現場条件をもとに、地形モデルに重機や資材を配置し、作業手順のアニメーションを作成、出力した動画は工事説明・施工計画・技術提案・安全教育・社員研修など多様なシーンで活用できます。
また、点群データやCADデータとの連携にも対応し、実寸の大きさや色合いを反映したリアルな施工シミュレーションを再現可能で、簡易設計から動画編集まで一連の作業を1本のソフトで完結できる、土木分野のDXを推進する新しいツールです。

製品には、重機・構造物・道路付属物・テクスチャなど5,000点以上の3D素材を搭載、ドラッグ＆ドロップの直感的な操作で工事現場のレイアウトが作成できます。
配置した各3D素材への動作設定、施工ステップごとの時間軸編集、カメラワーク設定も可能で様々な視点からのアニメーションを作成して動画に出力が可能、さらに複数動画の結合・コメント挿入などの動画編集機能も標準装備しています。
これにより、複数の専門ソフトを使わずに、視覚的にわかりやすい施工動画を効率的に作成できます。

メガソフトは2025年5月より同製品のβ版を公開しており、ユーザーからのフィードバックを収集してきました。
今回の製品化にはそれら反映、具体的にはUIを中心に一部改良を加え、法面などのテクスチャや3D素材を追加搭載しています。

メガソフトは製品発売後も引き続きユーザーからの要望を収集し、さらなる素材データの拡充や、BIM/CIM環境との連携強化も視野に、土木設計・施工分野における「見える化」と「伝わる化」の実現をサポートしていきます。

＜平面図編集画面＞
●工事図面
CAD作図（直線、円弧などの図形作成と、平行線、線伸縮、面取り、包括などの編集機能など）
下絵（画像・写真の読み込み、下絵の角度・サイズ・位置の調整）
●立体化図面
道路・歩道／法面・掘削／路面標示（線）／路面標示（図）／分離帯／防護柵の配置、編集、移動、コピー
信号・標識／建物・植栽／道路付属物／車両・人物の配置、移動、コピー
配置した素材への移動経路設定
●印刷・出力
作成した平面図の印刷、PDF出力、画像出力
●立体化
平面図の立体化（3D編集画面へ）

＜3D編集・動画出力画面＞　
●点群・3Dデータ
地形・建物読み込み（点群ファイルと各種3Dデータの読み込み）
●3Dモデル編集
3Dパーツ配置（収録3D素材の配置、移動、コピー等の編集）
テクスチャ・色（変更、角度設定、明るさ・柄サイズの調整など）
構造物作成（3Dモデリング機能）
●時間帯・天候
昼・夕・夜・切り替え（時間帯による空間イメージの設定）
前景・背景（周辺写真やグラデーションなどを設定可）
ライティング（太陽光と照明器具の明るさ・角度・色の設定　など）
●出力
画像出力（操作画面で表示している3Dイメージを画像出力）
ムービー出力（カメラ・視点位置調整、プレビュー再生、動画出力、動画・画像の結合など）

国土交通省が進めている建設現場のデジタル化・効率化の取り組みは、国の公共・直轄土木工事においては普及が進んでいるものの、地方の中小規模工事ではICT導入率はまだ低めと言われています。

しかし、工事の規模、受注企業の規模に関わらず、3D活用とさらに時間軸を追加した4D活用はいずれ取り組む必要があり、関係各社は導入ソフトの選定を迫られており、「土木工事4D ムービーメーカー β版」の試用ユーザーや、展示会でのアンケートでも、その傾向が表れていました。

メガソフトは、導入・運用コストを抑え、さらに日常利用ができる使い勝手の良い3D／4Dソフトとして「土木工事4D ムービーメーカー」の開発・販売をすすめることで、土木工事事業のDX化に貢献していきたい考えです。