ミュージックCDデザイナー ユーザーズ倶楽部 
   
 

   「ミキシング」の作業        

  音声のみのトラックにBGMを追加したい、あるいは音楽のトラックに効果音を追加したいといったときには、「ミキシング」コマンドを使用しましょう。
  「ミキシング」コマンドは、指定した2つのトラックの音を同時に再生したかのように混ぜ合わせて1つのトラックにするものです。

  ミキシングの作業は、以下のようにして行ないます。 

 仮想CDデッキで、ミキシングを行なう2つのトラックを選択します。  

 

 編集パネルから[ミキシング]をクリックすると、2つのトラックの波形グラフを表示した[ミキシング]ウィンドウが表れます。下の波形グラフが混合するトラック、上のトラックが混合されるトラックです。混合するトラックと混合されるトラックは、[ミキシング]ウィンドウにある[↑↓]ボタンで入れ替えることができます。
  波形グラフは左端がトラックの開始時間、右端がトラックの終了時間を表して、波形は上下幅が大きいほど音量が大きいことを表しています。
 

 

 波形グラフのすぐ上にある時間表示部分の逆三角形のツマミ()をドラッグするか、または混合するトラックの波形グラフをドラッグして、混合するトラックの開始位置を指定します。  

 

 「バランス」欄のスライダーを動かして、2つのトラックの音量バランスを指定します。
  スライダーを上に動かすほど混合されるトラックが大きくなり、下に動かすほど混合するトラックのほうが大きくなります。スライダーの調整は波形グラフの上下幅がリアルタイムで変更されるので、音量バランスの目安にすることができます。
 

 

 試聴ボタンをクリックして、混合するトラックの開始位置や2つのトラックの音量バランスを確認。よければ[処理実行]ボタンをクリックします。
  ミキシング処理が行われると、仮想CDデッキのトラックリストの一番最後に「(混合されるトラック名[トラック番号の小さい方])と(混合するトラック名[トラック番号の大きい方])のミキシング」という名前で新しいトラックが作成されます。
 

 



   いろいろ遊べる「ミキシング」コマンド        

  例えば、曲の冒頭や最後にライブ盤CDから抜き出した拍手を混ぜ合わせると、疑似ライブ演奏を作り出すことができます。この場合、ミキシング処理を行なう前に、拍手のトラックの冒頭にフェードイン、末尾にフェードアウトの処理を行なっておくとそれらしく聞こえます。

  また、トラックの複製で同じ内容のトラックを2つ用意しておき、片方の開始位置を少しズラしてミキシング処理を行なうと、山びこのようなディレイ(遅延)効果を作り出すことができます。この場合、音量のバランスを「6:4」から「7:3」ぐらいの割合に調整します。

  このほか、最近のCDシングルにはカラオケ用に歌を抜いたトラックが収録されていますが、これに自分の歌を重ねることも可能です。
  まず、CDシングルからカラオケ用のトラックをミュージックCDデザイナー3で取り込みます。
  続いて、ポータブルCDプレイヤーなどで再生したオリジナル曲をヘッドホンで聴きながら、マイク入力で自分の歌だけを取り込みます。
  最後に「ミキシング」コマンドで、取り込んだカラオケトラックと歌だけのトラックを混ぜ合わせれば出来上がり!
  使い方はアイデア次第。「ミキシング」コマンドでめいっぱい遊びましょう。

<木村公彦>

 
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