TOS設計 太田氏のOptimageを使った建築パース作成講座

Vol.4 外観パース

この章では、間取り(図1)を例にして外観パース(図2)を完成させる方法を紹介します。

間取り図
(図1)
外観パース図
(図2)

外観パースを作成するポイントと手順

1画角と垂直を意識した視点を登録する

2不必要な光源を消灯させる

3自動配置される光源を利用する

4デフォルト光源の向きを変える

5レンダリングサイズのポイント

1画角と垂直を意識した視点を登録する

立体化直後、まず最初に視点を登録しておきます。

立体化直後の視点画角のデフォルト数値は60度ですが、メニューの視点から「望遠/広角」を選び、最適な画角を選びます。
外観パースの場合、規模にもよりますが、画角を狭くしたほうが(30度〜50度)好ましい結果を得られます。この例では画角を40度としました。

次に垂直な線を意識して、メニューの視点から「視点数値設定」を選び仰角を0度にします(図3)。
そのあと、建物を見上げるような目線高さを意識して、メニューの視点から垂直移動モードを選び、水平垂直移動で視点高さを調整します(図4)。
視点を決めたらメニューの視点から視点登録を選び名前をつけて登録しておきます。この例では視点名を南西としました。

視点数値設定ダイアログ
(図3)
視点の高さを調整
(図4)

操作のポイント

各視点の高さを一定にしたい場合は、注視点のZ座標に直接数値を入力します。
注意したいのは、先にZ座標に数値を入れてから仰角を0度にする点です。 これを逆にすると仰角の数値が変わってしまいます。その都度プレビューで確認するのが良いでしょう。この例では視点高さを1400mmとしました。


2不必要な光源を消灯させる

立体化するとデフォルト光源・補助光源・補助光源2・各照明器具の光源が自動的に配置されますが、目的に合わせて使用する光源と使用しない光源に振り分ける必要があります。

玄関ポストの照明と外照明は夕方もしくは夜間のパースに使用し、昼間の外観パースでは使用しません。

この例で使用する光源は、デフォルト光源・補助光源・補助光源2の合計で3個となります(図5)。

光源設定ダイアログ
(図5)

3自動配置される光源を利用する

自動配置される補助光源・補助光源2はそのまま使い、デフォルト光源だけで調整します。

4デフォルト光源の向きを変える

デフォルト光源の明るさは、壁テクスチャ、視点次第で変わりますので、テストレンダリングの結果を見て増減させます。

ここではデフォルトのまま明るさを60、環境光50、陰影を付けて減衰をなしとしました(図6・図7参照)。

(注意)平行光源は減衰しません。

光源設定ダイアログ
(図6)

光源設定ダイアログ
(図7)

デフォルト光源に変化を与えるのは方向で、ここでは150度としました(図8参照)。

光源設定ダイアログ
(図8)

図9のカメラ位置とデフォルト光源の方向(150度)の関係をご確認ください。
カメラの位置から見える外壁面はBとCですが、光を当てる外壁面はAとBです。意図的に明るい部分と暗い部分を作リ出すことが目的です。

平面図
(図9)

レンダリング設定ダイアログ光源設定が済めば、メニューのツールから「高画質イメージ作成」を選び、Optimageレンダリングを選択します。
ログインした後、テストレンダリングで画像を確認します(右図参照)。

テストレンダリングの結果に問題がなければOptimageレンダリングの本番です。

以上で、外観パースの完成です。

外観パース図



【違う視点からのパースを作成する】

レンダリング設定ダイアログ違う視点の場合も同じで、明るい部分と暗い分を作り出します。
カメラの位置から見える外壁面はAとBですが、光を当てる外壁面はBとCです。



光源設定ダイアログ

平面図

次に紹介するのは、直接太陽が当たらない場合の設定方法です。

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