■ファシリティマネジメントについて
「ファシリティ」とは、企業、団体など組織体が事業活動を展開するために自ら使用する施設(土地・建物・各種設備)および利用する人の環境(執務空間・居住空間、地域環境など)を包含したものを指し、「ファシリティマネジメント」とは、それらファシリティを総括的な観点から最適に活用し、収益や公益に貢献することを目的とした、企画、管理、活用を行う経営活動と定義されます。
このようにファシリティマネジメントは経営そのものであり、機能戦略のひとつとして位置づけされ、組織の経営価値を向上させ、知的創造性を刺激して、高い生産性を目指す、経営活動であるといえます。
<ファシリティマネジメントの3つの目的>
| 1 |
経営資源としてのファシリティの有効活用 |
| 2 |
戦略・計画からプロジェクト管理、運営維持、その評価による戦略・計画へのフィードバックというファシリティマネージャー業務そのものの効率的な運用 |
| 3 |
ファシリティ利用者の満足を高め、知的生産性を向上する |

※その他、米国国会図書館に登録されているファシリティマネジメントの定義
ファシリティマネジメントとは組織における人と業務に対応して、物理的な職場空間を最も適したものにする実務であり、経営学、建築学、行動科学、管理工学の諸原理が統合された分野である。
■ファシリティマネージャーについて
企業のあらゆる施設・設備・執務環境などの経営資源(ファシリティ)について、総合的・戦略的に企画・管理・運用を行い、効率的に活用し、最大の効用をもたらす活動に携わる専門家のことを指します。
※資格試験は社団法人日本ファシリティマネジメント推進協会が行っています。
【主催団体】
| 資格団体名 |
社団法人日本ファシリティマネジメント推進協会 |
| 住所 |
〒104-0033 東京都中央区新川2-3-9 新川第2ビル6F |
| 電話 |
03-3523-2031 |
■ファシリティマネージャーの今後
近年では、資産の有効活用、ファシリティ品質の適正化、運用管理の効率化、供給品質の向上といった、多岐にわたる社内業務に対し、総括的な観点から、企業を適正な事業戦略へ導く為に、ファシリティマネジメントを導入する企業も増えてきております。
今後、経営のスリム化はもとより、社員の士気を高めるファシリティマネジメントに対するニーズは、ますます伸びていくものと思われます。
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