■導入製品
・3D マイホームデザイナーPRO10
・メガソフトVR ソリューション
■活用例
東京都立蔵前工科高等学校では、2024年度のCAD室パソコン更新を機に「3DマイホームデザイナーPRO」を導入。さらに2025年度にはVRソリューションを追加導入し、2年生の建築実習をはじめ、3年生の課題研究や卒業設計など、幅広く活用しています。
▼授業風景:
(左)エスキスを見ながら間取図を入力
(右)間取や操作について生徒同士で相談する様子も見られた

導入以前はJw_cadによる2D図面作成が中心で、3年次の自由設計課題や卒業設計は手描きで提出していました。しかし、進学・就職後にはPCやタブレットを用いた設計業務が一般化していることから、3DCAD教育の重要性を踏まえた環境整備が求められていました。
現在は、生徒が自ら設計した住宅プランを3D化し、そのデータをVRで体験することで、エスキスや2D図面では把握しにくかった空間の広がりや動線計画を、体感的に理解できる学習プロセスを実現しています。
2年生の建築実習は、3班(各班10人程度)に分かれ、模型実習、材料実習、CAD実習の3つの実習課程を4週ずつ2サイクルするカリキュラムを実施しているそうです。 年度当初に取り組んだ住宅設計課題をもとに、「CAD実習」2サイクル目の1・2週目で3DマイホームデザイナーとVRソリューションを使用し、
【3Dモデリング】 🞂 【VRによる空間体験・確認】 🞂 【レイアウト資料の作成】
を実施します。

▼取材日は2サイクル目-2週目の授業でした。2時間目は2台のVRソリューションを稼働して、各自順番に自分のプランを“体験”。「各自が設計したデータをVR空間で確認できるため、生徒の空間把握力や立体的思考力の向上につながっている」と先生

■生徒さんの感想
・VRを体験することで、実際に中に入っているような感覚になり、「ここはもっとこうしたい」などの新たなイメージがわいた。立体化した空間に入り込めることで学べることがあると感じた。
・自分が考えた住宅設計をもとに模型やCADの実習で実際に建てることで、立体的に考える力がついた。
・今までは図面を完成させることに必死でしたが、実際にVRで視点に立つことで動線の甘さや生活のしやすさなどが具体的になり、イメージできた。
同校では、文化祭や中学生向け体験入学などを通じて、建築科の学びを広く発信しています。
中学生に向けた一日体験入学では、参加した中学生からの関心も高く、建築分野への理解促進にも寄与していると実感されているとのこと。
そういった取り組みの効果もあってか、同校・建築科のことを知った上で、希望して受験してくれる生徒が増えつつあると言います。
また、先生方が中学校で開催される進路説明会に赴いて建築科を紹介する機会があるそうで、今後はパソコンとVRゴーグルを持参し「間取を描いて、立体化、さらにVRで空間体験」という授業の流れを「体験型コンテンツ」として紹介していきたいとのことでした。
▼東京都立蔵前工科高等学校の建築科・設備工業科のCAD室の様子。
2024年4月に3DマイホームデザイナーPRO10を36ライセンス導入。翌年10月にVRソリューションを5セット導入された

▼東京都建設業協会主催のコンペティションにおいて最優秀賞を受賞した建築研究部の作品。
「各建屋を3Dマイホームデザイナーで設計しました。屋根形状なども自由に作れるので教材としてはPRO版が良いですね」と首代先生

(取材:メガソフト・文教担当/2026年2月12日)