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Q4. 現在、ダイヤルアップルータを利用してインターネットとRVSファクスを利用しています。
通信回線としてADSLを追加して、インターネットはADSLに切替えますが、
ファクスや電話の環境はこれまで通り、ISDNを利用します。
どのようにすればいいでしょうか?


一つのLAN上に通信目的の違うゲートウエイ(信号の出入り口)が2つできるようにネットワークを運用します。
  1. インターネットとのゲートウエイはブロードバンドルーターを経由してADSLモデムで通信します。
  2. 電話網であるISDNへのゲートウエイはダイアルアップルーターが担います。

RVS−COMやIEなどLANを利用して動作するプログラムは、そのプログラムが生成したデータを、どの相手(装置=PCやルータなど)に処理させたいかを判るようにしてデータを送信します。
RVS−COMの環境設定で、ダイアルアップルーターのIPアドレスを入力しなければならないのはそのためです。

ネットワーク上で正しい装置に仕事をさせるためにはIPアドレスが重複してはいけません。
192.168.0.1 というIPアドレスがあったとしましたら、同じ番号をもっている装置がもう一台あると、ネットワークは混乱してしまいます。

この質問の場合の設定としては、
  1. LAN内のDHCPサーバー(IPアドレスを自動的に振るルーターの機能)をどちらか一方のルーターだけで機能させる。
  2. DHCP機能を止めたルーターは固定のアドレスを振る。
  3. DHCPサーバー側のルーターではアドレスを固定するもう一方のルーターの固定IPアドレスをDHCPで他のマシンに振ってしまわないように貸出しIPアドレスの範囲から除外する。


例.(ダイアルアップルーターをDHCPサーバーとする場合)

 ・ダイアルアップルーターの設定(LAN側の設定です)
  IPアドレス
   192.168.0.1 (固定、設定画面で指定します)

  このネットワークのネットマスク
   255.255.255.0

  DHCPの貸出しアドレスの範囲
   192.168.0.11 〜 192.168.0.255 (最大値の制限はルーターの性能に依存します)
   (192.168.0.1 〜 10 までを貸出し範囲から除外します)

  インターネットのプロバイダに関する設定は不要になりますので、削除します。
  (ダイアルアップルータではインターネットに接続しないため)

 ・ブロードバンドルーターの設定
  IPアドレス
   192.168.0.2 (固定、設定画面で指定します)

  このネットワークのネットマスク
   255.255.255.0
  WAN側の設定を適切に行います。

 ・RVS−COMの設定
  通信機器として利用するルーターのアドレスとして、192.168.0.1 を設定します。

 ・PCの設定
  特にこれまでと変わりません。



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