ミュージックCDデザイナー ユーザーズ倶楽部
   
 

   CDの外観も個性的に演出        

  音楽CDの作成は、音楽CDや外部入力からオーディオデータを取り込み、CDライティングソフトに登録。これをCD-R/RWディスクに、音楽CDフォーマットで書き込むという手順です。しかし、これだけではデータをバックアップしたCD-R/RWディスクと区別がつかず、市販の音楽CDと比べるとかなり見劣りしてしまいます。
  CDのジャケットなどもオリジナルのデザインのものを作りたいときには、ミュージックCDデザイナー3を使いましょう。

  ミュージックCDデザイナー3では、CDレーベル、ラベル(CDケース表面に貼るシール)、CDブックレット(CDケースのフタの内側に差し込む小冊子)、CDインレイ(CDの裏表紙)をデザインして、市販のCDラベル用シール用紙に印刷することができます。
  ミュージックCDデザイナー3のデザイン機能は、グラフィックソフトとほとんど同じ。描画ツールバーを使って、文字(テキスト)、画像、図形などの作成を簡単に行なえます。また、文字の入力は別に作成しておいたテキストファイルを流し込めるほか、CDナビで表示されているCDトラック情報を自動的に貼り込むことも可能。CDレーベルのデザインでは、市販のCDのように円周に沿って文字を配置することもできます。
  CDのジャケットやレーベルをデザインして、世界でたった1枚の個性的なCDを作りましょう。

 


   これからの音楽CD制作        

  さて、取り込み/オーディオ編集/CD-R/RWへの書き込み/デザイン・印刷と音楽CD制作の全ての行程の機能が盛り込まれた最近のCDライティングソフトですが、今後、音楽CD制作はどのような方向に進んでいくのでしょうか?
  まず、現在一部のプロ向けソフトにしか搭載されていない機能が、エンドユーザー向けソフトにも普及することが考えられます。
  例えば、プロ向けソフトには、1つのオーディオファイルを分割することなくソフト上のトラックマーカーで複数のトラックに分割する機能がありますが、これなどはライブ盤CDやノンストップミックスCDの作成に便利です。
  また、DVDの存在も音楽CD制作に影響を与えそうです。
  音楽用途のDVDであるDVDオーディオは、ステレオトラックでサンプリング周波数192KHz、5.1チャンネルトラックでサンプリング周波数96KHzと、音楽CDの44.1KHzをはるかに上回る高音質のオーディオデータを収録することができます。
  現在すでにハイエンドのサウンドボードやオーディオ編集ソフトで96KHz対応が進んでいますが、CDライティングソフトもいずれこのような高音質のオーディオファイルの取り込みに対応するでしょう。
  あるいは、DVDオーディオの書き込みが行なえるライティングソフトが登場するかもしれません。
  今後も目が離せない音楽CD制作の世界、これからも要チェックですぞ!

<木村公彦>

 

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