ArchiXはアクチュアル株式会社が開発し、メガソフト株式会社が販売しています。
導入事例
レンダリングと光源調整の時間が大幅に短縮!
「ArchiX」活用で売上倍増を実現
十萬 亜希子 様
業種:
建築パース制作/個人事業主
ArchiX 導入効果
導入前の課題
導入後の変化
「これがあったから家ができた」と、仕上がったパースを額に入れて飾ってくださる施主様もいて、この仕事の喜びが増えました。
レンダリングと光源調整の時間が大幅に短縮!
「ArchiX」活用で売上倍増を実現
新築戸建て住宅の設計図面をもとにしたパースの制作を、大手住宅メーカーから多く依頼されている十萬亜希子様。たしかな仕事ぶりが評価され、関西圏の住宅展示場だけでなく関東からも依頼が増え、現在は月100件のパースを制作しています。
長年の悩みは、1件のパース制作にかかる時間がボトルネックとなっていたことでした。とりわけレンダリングの待ち時間と光源を微調整する難しさには頭を悩ませてきたと言います。ところが2026年初頭から、建築特化型AIレンダリングツール「ArchiX」を導入し、制作時間が半減した結果、対応可能な件数と売上が倍増しました。導入までの経緯と活用のコツについて、じっくり教えていただきました。
質の高いパースは住宅の購買意欲を引き出す提案の要
――まず、十萬様のお仕事の内容を教えてください。
十萬 亜希子 様
私は現在、大手住宅メーカーから依頼を受けて、新築戸建て住宅のパースを専門に制作しています。図面や仕様の情報をもとに、レイアウトを作成し、内観と外観を数カット用意して、完成後の空間をイメージできるようにするのが私の役割です。
この仕事を始めたきっかけは、10年ほど前、同じ住宅メーカーの住宅展示場で受付スタッフとして働き始めたことにあります。ところが、接客する機会が多くなく時間を持て余していました。そこで同じ展示場に勤務する営業の方が「十萬さんがパースを描いてくれたら、私たち営業がとても助かる」と仕事を手取り足取り教えてくれたんです。営業職にもかかわらずパースを自作できるまで独学した方でしたが、たまたま3Dマイホームデザイナーを使用していました。そのため図面の読めない素人だった私も、3Dマイホームデザイナーなら操作できるようになったというわけです。
――個人で独立したのはなぜだったのでしょう。
勤務先には5年という雇用期間の区切りがありました。雇用延長はかないませんでしたが、退職前に業務委託という形なら、これからも制作してもらえるからぜひ頼みたいと声をかけていただいたんです。コロナ禍が始まったタイミングであり、3人の子育てをしている母という立場からも、自宅で仕事ができる環境はありがたかったです。
私は何より住宅が好きです。自分が一生ここに住みたいと思える空間を施主様や営業の方と一緒に考えたいと思い取り組んできました。パースは住宅の提案段階で使うものなので、施主様自身に購買意欲を持っていただけるかどうかが勝負だと考えています。コツコツと1件ずつの制作に取り組み続けた結果、年々ご依頼件数も増えていました。関西で一緒に働いていた方が東京へ転勤したあとにもご依頼をいただくなど、ありがたいことに私自身のキャパシティを超えるほどになっていました。
独力でたどりついた建築特化AIがArchiXだった
――これまでは制作のうえでどのような課題がありましたか。
一番の悩みは、とにかく時間がかかることでした。3Dマイホームデザイナーのおかげで色やデザインまで作り込むのはかなり早いです。しかしその後、レンダリングと光源の調整には膨大な時間がかかるのです。特に光源はいつも悩みどころでした。ダウンライトをやみくもに増やしても意味がなく、見えない補助光をポイントで足したり、カメラのアングルを変えるたびに光の入り方が変わるので光源を置き直したりする作業が本当に大変でした。
1件につき約半日、4時間ほどはかかっていました。これでも5年間の積み重ねでかなり速くなったほうで、以前に教わった方からも「これが限界のスピードだろう」と言われていたほどです。有料のレンダリング機能や別の画像加工ソフトも使ってみましたが、やはり光源の仕上がりがどうしても気に入りませんでした。
――そうした状況を変えるために、何に取り組まれたのですか。
ChatGPTやGemini、画像編集のAIなど、一般的によく知られた生成AIは一通り試しました。たしかに面白い画像は出てくるのですが、どれも建築や住宅に特化したものではありませんでした。「この色のまま、きれいにしてほしい」だけなのに、壁紙や床の色が勝手に変わってしまい、寸法なども変わってしまう可能性が否定できないため、施主様にお見せするパースには使えなかったんです。メーカー製の本格的なツールも以前の勤務先で触れたことはありましたが、価格が高く、私には手が届きませんでした。
そんなとき、年末年始で少し空き時間があったので、インターネットでいろいろと検索しているうちに、ArchiXを見つけ、すぐに試してみることにしたんです。
――使ってみた感想はいかがでしたか。
一言で言えば、驚きました。マイホームデザイナーで自作した画像を読み込ませて、リアルなパースにしてほしいと頼むと、まるで完成した実物をカメラで撮影したかのように写真らしく仕上がって、びっくりしました。見た目もさることながら、長年の課題だった光源の調整、光の入り方がとても自然できれいだということが分かりました。しかも暖色や色温度の表現もできるのは建築・住宅向けに作られているからこその、ArchiXの圧倒的な強みだと感じました。
1枚目:十萬さんが3Dマイホームデザイナーで制作したパース図
2枚目:1枚目のパース図を読み込ませ、ArchiXで出力した図
ちなみに後日、ArchiXのウェビナーに参加して、3Dマイホームデザイナーの製造元であるメガソフトさんが取り扱っていることを知りました。さまざまな活用事例を知ることができたのがよかったです。
制作時間が半減し、対応件数と売上が倍増
――すぐに使いこなせるようになりましたか。
最初は思い通りにならず、クレジットをかなり消費しました(笑)。ただ、この試行錯誤があったおかげで今があると思っています。当初は、壁紙の色だけ変えたくても余計な家具や観葉植物が足されたり、床の色が変わったりといったこともありました。出てくる画像のリアリティは圧倒的なものがあったので、なんとか使いこなしたいと、納得できる形になるまで徹底的に試しました。
今では「床・建具の色は元の図のまま変更しないでください。画質を写真のようにきれいにしてください」と、プロンプトを伝えるようにしています。やってほしいこととともに、やってほしくないことを命令することで、狙った通りの画像が出力されるようになりました。すでに施主様によって仕様が確定しているパースを作成するときは「元の図を一切変更せず、画質だけきれいに」と指示しています。
――導入後、仕事の進め方はどう変わりましたか。
以前は半日かかっていた制作時間が、2時間ほどまで短縮できるようになりました。1件あたり半分ほどになったので、私のような個人事業主にとっての効果は絶大でした。レンダリングの待ち時間がほぼゼロになったことで、1日に最大で10件近くのパース作成を行ったこともあります。以前では考えられない数字で、対応できる件数が増えることは、そのまま売上増にもつながります。ArchiXの導入後は、以前と比べて月の売上は倍以上に伸びています。
――気になるコスト面はいかがですか。
私はかなり多く消費するので、利用料の負担は決して小さくありません(注:月100件超のパースを制作しているため、利用量は一般的な使い方を大きく上回っています)。ただ1枚あたりに換算すれば、ごくわずかです。売上が倍以上になっていることを考えれば、まったく惜しくありません。建築に特化したツールをこの価格で利用できるのは、作業時間や待ち時間を思えば破格だとさえ感じています。
リアルなパースの細部にも想いをこめたい
――活用するうえで、工夫していることはありますか。
AIなので、同じ指示をしても毎回まったく同じ結果になるとは限りません。だからこそ、複数の変更を一度にまとめて指示しないよう気をつけています。つまり、「壁の色をグレーに変えて。全体の雰囲気をもっと明るく」と2点依頼して、思った通りのアウトプットが出ない場面があったとします。しかし、再度修正する際に、どちらを変えるべきなのか分かりません。「グレーのトーンを抑えて。全体が明るすぎる」などと書いても、また頭の中のイメージとは違ったものが出てくることはよくあります。
時間短縮、クレジット節約のために一度にすべてを直したくなりますが、結局は1項目ずつ確認しながら直していくほうが、確実なんです。ツール自体が日々進化しているのも魅力で、AIの利用経験が少ない方でも、すぐ一定以上の品質を出せるよう改善が進んでいると感じます。
――今後についてはどのようにお考えですか。
私が用意したパースを使って、施主様が喜んでくれたと営業担当の方から報告を聞くのがこの仕事の喜びです。仕上がったパースを額に入れて飾ってくださる施主様もいて、「これがあったから家ができた」と言っていただけることが、何よりの励みになります。今はお客様の反応を直接見ることはできませんが、今後も1枚1枚に私の想いを込めてパース制作に取り組みたいと思っています。
またリアルになったぶん、完成したときに期待とずれが生じないか、これまで以上に気をつける責任も感じています。それでも、限られた時間の中でも納得のいくものを届けたいという思いは変わりません。土台となるマイホームデザイナーと、その仕上げを支えるArchiXは、これからも欠かせない存在になっていくと思います。
(取材:2026年6月)