ArchiXはアクチュアル株式会社が開発し、メガソフト株式会社が販売しています。

導入事例

提案の質もスピードも同時に向上!
建築特化AI『ArchiX』でオフィス提案の常識が変わる

富田商事株式会社様

業種:

オフィス設計・施工・内装工事

パース制作の負担

  • 外注: 1枚 2〜6万円 / 納期 3日〜1週間
  • 修正: 指示出しのラリーが多発し、高コスト
  • 外注: 1枚 2〜6万円 / 納期 3日〜1週間
  • 外注: 1枚 2〜6万円 / 納期 3日〜1週間

汎用AIの実務限界

ChatGPTやGeminiの画像生成では...

  • 一部修正不可: 指示以外の場所まで変わる
  • 再現性欠如: 「椅子を増やす」だけで机の形が変わる
  • 制御不能: パーティションの色のみ変更ができない
  • 建築失格: 意図を無視した「勝手な解釈」が頻発

建築特化AI『ArchiX』で、こう変わった!

部分修正も自由自在

マーカーで塗るだけで「ここだけカーペットに」が実現。意図した場所のみを確実にアップデート可能。

プロ並みの仕上がり

家具形状の再現性、質感、光源が極めて自然。竣工写真と見分けがつかないレベルの仕上がり。

圧倒的コストダウン

月額1万円強で150枚生成可能。外注1枚分以下のコストで無限のバリエーションを。

提案の質もスピードも同時に向上!
建築特化AI『ArchiX』でオフィス提案の常識が変わる

創業116年を迎える富田商事株式会社様は、「お客様に夢を与えるワークスタイルの提供」をビジョンに掲げ、オフィスの設計・施工・内装工事を一貫して手がけています。老舗でありながら3Dスキャナカメラの導入や生成AIの検証など、新しいテクノロジーへの投資を積極的に進めてきた同社が、新たに注目したのが建築特化型AIレンダリングツール「ArchiX」でした。業務DXの推進を担う常務取締役・蒔田真一郎氏に、同社が従来から活用している3Dオフィスデザイナーとの組み合わせによる提案業務の変革をお話しいただきました。

――まず御社の事業内容を教えていただけますか。

富田商事株式会社 常務取締役 蒔田 真一郎 様

富田商事株式会社
常務取締役 蒔田 真一郎 様

弊社・富田商事は、オフィスのプランニングから家具の選定、内装工事の施工までを一貫して手がけています。これまでに提案してきたオフィス空間は、数万件にのぼりますが顧客の企業戦略やワークスタイルに合わせることに注力してきました。ただ従来の方法に満足することなく、3Dスキャナカメラを導入するなど、提案フローの改善も常に意識してきました。対象となる現場を撮影すると、後からでも寸法や状況を細かく確認するのが容易であり、提案効率が各段にアップしたという経緯もあります。実は今回「ArchiX」を導入したのもこの延長上にある戦略です。

私たちにとって、CGやパースといったツールは、お客様に理想的な空間をイメージしていただくための手段のひとつです。実際に空間をプロデュースすることがゴールですので、提案業務は高精度でなおかつ効率よい方法を模索し続けています。

――提案業務において、どのような課題がありましたか?

コンペや大型案件では、やはりリアリティのあるパースが求められるケースも少なくありません。ただ、その制作にかかる時間とコストに長らく課題を感じてきました。これまでCG制作の必要がある場合は外注してきましたが、1枚あたり2~6万円程度はかかります。納期としても急いでも3日程度、通常なら1週間以上が必要でした。再度修正する場合は、角度を指定したり、細かい指示を伝えたり、コミュニケーションの手間もかかっていました。

当社では、日常的にメガソフトさんの「3Dオフィスデザイナー」を使用しているのですが、ソフト内でレンダリングする方法もあります。しかし光源の設定が非常に難しく、太陽光の角度、蛍光灯の強さや色味を一つひとつ設定し、1回のレンダリングには20〜30分かかります。出てきた結果が意図と違えばやり直しなので、納得のいくものができるまで丸一日を費やすケースもよく起こっていました。

――これまでもAIを活用した業務改善は試みていたのでしょうか。

富田商事株式会社 常務取締役 蒔田 真一郎 様へのインタビューの様子

ChatGPTやGeminiなど、汎用的な生成AIサービスでの画像生成は継続的に試してきました。近年のAIの進化は目覚ましく、平面図を読み込ませて立体図にする、家具を入れ替えるといった依頼を出すと望んでいた画像に近しいものが出てきます。しかし、一発OKというわけにはいきません。一部だけでも直したいものです。このとき最も不便だったのは、一部分だけ直したいのに反映できないという点でした。

たとえば「パーティションの色だけ変えたい」と書いたのに、全体が変わってしまうことがあります。「椅子の数を一脚増やしてほしい」と伝えたら、机の色や材質が変わってしまうなどもよくあるケースです。「ここだけ変えてください」と指示してもコントロールできないのです。こちらの意図を無視して勝手に解釈されてしまうことの繰り返しで、建築やオフィスの用途で実務に使えるレベルではありませんでした。

――ArchiXとの出会い、そしてテストした際の感想を教えてください。

DX関連の展示会に出かけた時、偶然ArchiXを展示しているブースを見かけて立ち寄りました。常にWebで気になるツールを見つけたらチェックするようにしており、ArchiXの存在もうっすらと記憶していたように思います。ただデモ版を使うのはこれが初めてでしたが、驚きました。

3Dオフィスデザイナーで作成した画像を入力して「リアルにしてください」と指示しただけで、約3分で光源や素材感が自動補完された画像が出てきたんです。窓からの光の入り方やガラスの反射まで、何も指定していないのに自然に再現されているのが一目で分かります。竣工後の写真と並べても見分けがつかないレベルでした。

3D Office Designerで作成した提案図面
3D Office Designerで作成した提案図面をArchiXでリアル化した生成画像

1枚目:3D Office Designerで作成した提案図面
2枚目:1枚目の提案図面をArchiXでリアル化した生成画像

――トライアルを経て本格的な導入を決断した決め手はなんだったのでしょう。

決定的だったのは、他の生成AIで一番困っていた部分修正におけるArchiXの優位性です。「惜しい」レベルの画像ができても、これまでは一部だけ直してもらうことは困難でした。一方、ArchiXでは画像上で変えたい箇所だけマーカーで塗って「カーペットに変えて」と指示すればよいのです。意図通り、指示した箇所だけがアップデートされて、それ以外の内容が守られます。シンプルながら根本的な要望に対応できるツールが初めてだったので「これなら業務で使える」と直感しました。

またArchiXは建築・オフィス用途に特化しているだけあって、生成結果の精度が総じて高いと感じています。たとえば家具の再現性。参照画像として椅子の写真を1枚渡すだけで、形状や質感をかなり忠実に反映してくれますが、汎用的な生成AIではここまで安定しません。建築系のデータをしっかり学習させているのではないかと感じるほどです。

コスト面でも年間で契約すると、月額換算で1万円強です。その条件で、1ヶ月あたり最高で200枚の画像が生成できるので、すべて外注していた時と比べればコスト削減効果も見込めます。精度、操作性、価格の三拍子が揃っていたので、すぐにライセンスを契約しました。

オフィスのCAD図面 出力スタイル:リアル 生成の追加指示:斜め右上から鳥瞰 除去したい要素:影
CAD図面から生成の指示を出し、ArchiXで生成した立体図
ArchiXのAI編集で、ペイント部分をタイルカーペットに変更、部屋ごとにカーペット職を変更した立体図

平面図からも実写化できる。下図では「部屋別にカーペットの色だけを変更」できた

――導入後、どのような成果が出ていますか?

富田商事株式会社 常務取締役 蒔田 真一郎 様へのインタビューの様子

なんといっても、提案までのリードタイムが劇的に短くなったことです。以前は外注先に依頼して1週間、急いでも3日かかっていたパースが、社内で3分程度で生成できるようになりました。

提案の場面でも変化が出ています。お客様先で撮影した写真に家具を追加したり、カーペットの色を変えたりといったシミュレーションをその場で実行できるようになりました。動画生成の機能も活用しており、パース画像1枚から10秒程度のウォークスルー動画を3〜5分で作れるので、プレゼンテーションの幅も広がっています。

――3Dオフィスデザイナーとの組み合わせで、精度はどう変わりますか?

3Dオフィスデザイナーがあることの便利さ、優位性は強調したいと思っています。たとえば、手書きスケッチや写真だけでAIに生成させると、満足のいくものが得られない可能性が高くなります。これはAIに任せる領域が広いほど、振れ幅が大きくなるという特性によるものです。

一方、3Dオフィスデザイナーでは正確な土台となる図面が簡単に作成できます。つまりAIに任せる範囲が狭く、こちらが提供した構成に縛られるので再現性が格段に上がるんです。カーペットの柄、家具の位置、空間の構成といった設計意図を維持したままリアル化できるのが魅力です。ある程度、ラフに組んだ段階でも十分な品質の生成画像が得られるので、相性のよさを感じています。家具の配置と大まかな空間構成だけを3Dオフィスデザイナーで作っておけば、素材感や照明の雰囲気はArchiXが補完してくれます。緻密な土台があるほど、AIによる振れ幅が小さくなるので、どんな情報をAIに与えるかが重要だと日々感じています。

ArchiXのスライダー機能で生成前後の画像を比較

直感的に使いやすいArchiXのスライダー機能により生成前後の画像を比較も可能

――お客様の反応はいかがですか?

お客様からも「こんなリアルなものが作成できるんですか」という驚きの声をいただいています。ただ、パースの価値は見た目のリアルさだけではなく、コミュニケーションを円滑にしてくれるものだと捉えています。「自分たちの要望がちゃんと伝わっているか、パースで確認すると安心できる」とお客様から言われたことがあります。お客様は綺麗な画像が見たいのではなく「こちらの意図をちゃんと理解してくれている」という安心感を求めています。

リアルなパースを素早く出せれば、その信頼を強固にできます。完成後に「思っていたのと違った」というリスクも減らせますし、合意形成のための共通言語になっていると感じます。社内では着々と利用者が増えてきていて、事例の社内共有やナレッジの蓄積も進めていきたいと考えています。

――今後の展望をお聞かせください。

やはり最優先はスピードです。私たちは画像を売る会社ではなく、施工して納品する会社です。リアルなパースを即日見せられれば、競合が1週間かけて平面図を持ってくる間に、もう一歩先に進んでいる状態が作れます。それは間違いなく、受注率の向上にも直結します。

今後は、提案の進め方自体が変わる可能性も感じています。従来は自分たちでデザインした内容を見積もって積算していく流れでしたが、AIで先に完成イメージを見せてしまえば、「このカーペットの色にして、家具はこれにして」「この机じゃなくてこっちにするならプラス5万円ですね」という会話ができる。完成形ありきで仕様を詰めていくやり方ですね。お客様の要望に応じて「20代に受けるオフィスにしたい」と言われればAIでその方向に寄せることもできるので、提案の幅も広がっていくと思います。

ツールは日進月歩で進化しますから、これで満足して終わりではありません。オフィスデザイナーとArchiXの相性がよいことを発見できたように、さまざまなAIツールを常に比較・検証していきたいと思っています。何を使うかではなく、どう使うかが大切ですね。それに早く取り組み始めた分だけノウハウが積み上がり、それが競争力になるはずです。常に新しいものを試しながら、一歩先を走り続けていきたいと思っています。

(取材:2026年2月)