Case 6
3Dオフィスデザイナー カスタマイズ事例
「TKNF施設管理者」システム
東京海上日動ファシリティーズ株式会社 × 3Dオフィスデザイナー
システム全体像
「TKNF施設管理者」システムは、管理物件の賃貸区画図、メーター区画図、清掃区画図を、図面上で入力・変更し、メーター一覧表、清掃対象一覧表（清掃区画一覧表）を出力するシステムです。
出力した各一覧データ（CSVファイル）は既存システム＝ビルコンに取り込み、清掃管理用や検針票、請求書作成に活用されます。
主なカスタマイズ項目
東京海上日動ファシリティーズ株式会社の担当者で打ち合わせを行い、操作画面上のパレットや呼び出されるダイアログの項目などをシステムに合わせたものに改良しました。
① 3DオフィスデザイナーPRO4のゾーン機能を、賃貸区画、清掃区画、メーター区画の入力・編集機能に改良
② メーターパーツを追加登録。パーツのプロパティをビルコンのプロパティ情報に改良
③ 清掃区画表、メーター一覧表をCSV形式でファイル出力する機能を追加
ご担当者様コメント
東京海上日動ファシリティーズ株式会社
取締役 常務執行役／建物管理業務部長
犬塚 哲史 氏
メーター管理において、ビルコン上にある1物件1,000行以上のリストから対象の1件を探しだすのが困難で、定期的に行う一斉交換時の修正作業はビルコン担当者の大きな負担になっていました。
そこで、図面上に賃貸区画を入力しておき、そこにメーター区画とメーターパーツを入力、図面上の情報を更新することでメーター一覧も更新される仕組みを作って、この課題を解決したいと思いました。
3Dオフィスデザイナーは、初期バージョンから使用していたので機能は把握しており、ゾーン設定機能とパーツのプロパティ設定を利用すれば実現できるのではないかと考え、カスタマイズのご相談をしました。
3Dオフィスデザイナーをベースにしていますので、操作はとても簡単です。ビルコン上の編集は限られた人にしかできませんが、「TKNF施設管理者」なら各現場において運用が可能です。
何より「〇階の〇社の会議室のメーター」はわかりやすいですし、メーターの入れ替えや区画の変更もマウスドラッグで行えるので、現場スタッフでも少しのレクチャーで使えるようになります。
各ビルで現場スタッフが更新した情報をCSVファイルに出力し、ビルコンにインポートすればよいので、情報の更新もスピーディーになりました。
また、数年前からビル管理やファシリティマネジメントの業界では、「BIM活用」が話題になり始めています。
「TKNF施設管理者」システムは、図面に各種情報を追加し、ビルやその室内の管理・運用に活用するというもので、まさに「BIM活用」そのものだと思います。
われわれの業界ではメーター区画と清掃区画のほかにも管理する項目はまだまだありますので、それらについても「BIM活用」をすすめていきたいと考えています。
