軒下がり屋根の壁処理方法

詳細
  間取り画面の「一面ずつ作成」で作った屋根の軒桁位置が、設定した階高よりも低い場合に、立体化すると壁が屋根より突き出てしまう。
  間取り画面から立体化しただけでは、天井が斜めに下がるように屋根をかけることはできません。このような場合は以下の方法で作ります。

具体的な操作例

以下の4段階の手順で操作してください。

(A) 間取り画面であらかじめ外壁の高さを任意(*1)に設定する
(B) 立体化後天井の高さを調整する。または削除する。
(C) 壁ツールで壁を作り、建具を取り付ける。
(D) 「断面生成」プラグインか「押し出し」ツールで妻壁を作って取り付ける。

(A) 間取り図で外壁の高さを屋根に合わせて低く設定する
1. [部屋作成]-[壁編集]ナビをクリックします。
2.

をクリックし、設定した階高よりも屋根が下がる部分の壁をドラッグします。

3. 壁をドラッグしたら図面上のどこかでクリックするかツールバーの選択ボタンをクリックします。
4. 先ほどドラッグして指定した壁をダブルクリックします。壁プロパティが表示されます。
5.

屋根が階高より低く接する部分の壁に建具を取り付けたい場合、壁プロパティパで「高さ」に[10mm]の数値を入力します。建具を取り付けない壁の高さは、屋根が壁に接する高さに設定します。(また、この部屋に幅木を設定している場合には幅木の高さにあわせます。)

 
  (*1)壁の高さを変更した壁には建具を取り付けることができないので、間取りでは壁の高さを低い位置に設定しておき、立体化後に壁を作り、建具を取り付けます。

6. 同じように必要な壁の高さを変更します。



7. 壁高さの変更が終わりましたら立体化します。

(B) 天井の高さを調整する。または削除する。
1. 立体化後には天井が屋根から突き出ていますので、天井の高さも軒高と同じように低く設定します。また必要でなければ削除します。
  [新規形状パレット表示]ボタンをクリックし、ナビゲーションパレットを非表示にします。(こうするとフロアの切り替えがしやすいです。)
天井が屋根よりも突き出ている階(この場合は2階)のフロアに移動します。 次にその部屋をクリックして選択します。[ツール]メニューの[このパーツ階層へ移る]を選択します。部屋の階層に移動します。この操作を繰り返し、天井だけが表示される階層まで移動します。
2. 天井だけが表示される階層まで移動したら天井を選択し[編集]メニューの[プロパティ]を選択し天井の高さを設定します(3の操作)。 
削除される場合には天井を選択し、[編集]メニューから[削除]を選択します。
3. 「Z」の値は床から天井までの高さを表しています。この高さを任意の高さに変更してください。
  *この操作は天井を元の高さから垂直方向に下げる方法です。屋根の面とあわせて斜めに天井を配置したい場合には、天井を削除して床・天井ツールで形状を作りサイズを設定後、角度を変えて配置してください。

(C) 「壁作成」ツールで壁を作って建具を取り付ける

1.

フロア切り替えで「2階外壁」の階層へ移動します。

2.

壁を作る部分を拡大表示し、壁ツールで壁を作ります。作った壁をダブルクリックすると[壁プロパティ]が表示されますので、幅/奥行き/高さを調整して取り付けます。

3.

作った壁に、壁穴開けモードを使用し、パーツパレットから建具を配置します。

(D) 「断面生成」プラグインですき間部分の外壁(妻壁)を作って貼り付ける

1.

フロア切り替えで「2階屋根」の階層へ移動します。

2.

「ツール」メニューの「形状入力」-「断面生成」を選択します。
3.

断面生成プラグイン画面が起動します。妻壁部分の三角形の形状を頂点を編集して作ってください。作り終わったら立体化ボタンをクリックして3D画面に立体化を行ってください。(断面生成プラグインの使用方法はユーザーズマニュアルのP.69〜、リファレンスマニュアルP.307 付録E 断面生成プラグインをご参考ください。)

4.

「表示」メニューから「四面図」を選択し、作業しやすいように画面の表示を切り替おきます。
断面生成プラグインから立体化した断面形状をダブルクリックし、[RX]の値に[90.00]と入力します。(家と平行になります)
3面図、パース図を確認しながら、サイズ、位置調整を行い配置します。
( 妻壁の厚みを調整する際には、壁をダブルクリックして表示されるパーツプロパティ画面で設定します。)
同じようにその他の妻壁も作って取り付けます。

妻壁を押し出しツールで作る場合には、こちらの方法をご参照ください。
5. 作り終えたら「パーツプロパティ」ダイアログボックスの「ロック」にチェックを入れるか、右クリックメニュー「ロック」をクリックして固定してください。
6. 色を塗ります。外壁に塗られている色は、色パレットの中の「使用中」タブの中に収納されていますので、そこから外壁の色をドラッグします。
7.

妻壁を作り終えたら「ナビゲーションパレット表示」ボタンでナビゲーションを表示してください。作った妻壁に外壁材を貼りたい場合には、「外壁材設定」ナビに移動して作業します。


編集したデータは必ず保存しておいてください。
「再編集」ボタンで間取り画面に戻り、再度「立体化」ボタンで立体化すると、天井の位置が元に戻りますので、再度、高さを変更する必要があります。

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