「デザインの仕事に従事することは因果な裏街道を歩むようなものです。」とは、私の学生時代の恩師の言葉です。
当時それが何のことを意味しているのか良く分からなかったのですが…。
私たちのしていることは、究極をいえば社会への奉仕活動です。企業の利益ばかり考えていたのでは、良い仕事はできません。常識に縛られて、当たり前のことばかりやっていたのでは、新たな挑戦ができません。自分を見失っては、自由に表現や主張をすることができません。
常識や既成概念を打ち破ることからデザインの仕事が始まるのです。
それは他人の眼から見れば非常識に映ることでしょう。その行動は、理解を超えたものでしょう。
私たちは感性を研ぎ澄ますことによって時代の先端を感ずることができるのですが、その努力は受け入れられることが希であり、奇人変人扱いされることもあります。
しかして迎合すれば、たちまちのうちにその存在価値を失うこともまた、私たちは知っています。
要するにまっとうな路線から外れたハングリーな裏街道を歩むしかないのです。
それでもあなたはこの道を進みますか?
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