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置換・変換編 #6 ファイル全体を変換する

プリ/ポストプロセッサについて

MIFESは、ファイルを開くときにファイルの中の文字コードをチェックして、シフトJIS以外の文字コードだと判断すると、シフトJISにコード変換して画面に表示しています(この動作を「自動コード判定」といいます)。
そして、シフトJIS以外の文字コードのファイルをコード変換して開いた場合、ファイルを保存するときには今度は元の文字コードに変換して保存します。

このような、ファイルを開くときに処理するプログラムを「プリプロセッサ」ファイルを保存するときに処理を行うものを「ポストプロセッサ」といいます。
また、文字コードを変換するものは対になっているものが多く、まとめて「プリ/ポストプロセッサ」と呼ぶこともあります。

デフォルトではMIFESが「自動コード判定」を行い、対になったプリ/ポストプロセッサを適用するため、文字コードを意識する必要はありませんが、開くときと保存するときで文字コードを変えたい場合などには、保存のダイアログボックスなどで設定する必要があります。

シフトJIS以外の文字コードのファイルを扱うときには、ファイルを開く/保存するときのプリ/ポストプロセッサの設定により、以下の3パターンが考えられます。

パターン1:もとの文字コードに戻して保存する

対になったプリ/ポストプロセッサを設定します。
ファイルを開くときにプリプロセッサを適用すると、自動的に対になったポストプロセッサが設定されています。
デフォルト設定では、シフトJIS以外の文字コードのファイルに対してはこの動作を行います。

UTF-8ファイル プリプロセッサ MIFES内はシフトJIS ポストプロセッサ UTF-8ファイル
パターン2:シフトJISに変換して保存する

ポストプロセッサは指定せずに、シフトJISのまま保存します。

Unicodeファイル プリプロセッサ MIFES内はシフトJIS ポストプロセッサなし シフトJISファイル
パターン3:異なる文字コードに変換して保存する

ポストプロセッサを指定して保存します。
【名前を付けて保存】のダイアログボックスや、【ファイル】-【ポストプロセッサ設定】機能で指定することができます。

EUCファイル プリプロセッサ MIFES内はシフトJIS ポストプロセッサ Unicodeファイル

MIFES画面カレントウィンドウのファイルに適用されているプリプロセッサは、ガイドライン上のボタン(右図赤枠部分)に表示されています。

このボタンをクリックすると、プリ/ポストプロセッサの設定が行える次のダイアログボックスが表示されます。

 

●新規ファイルの場合

「保存時のポストプロセッサの設定」ダイアログボックスが表示され、ポストプロセッサを設定することができます。

[保存時のポストプロセッサの設定]ダイアログ

●既存ファイルの場合

「ファイルを開き直す」ダイアログボックスが表示され、プリ/ポストプロセッサなどを設定してファイルを開きなおすことができます。

MIFESが文字コードの判定を誤って開いた場合にも、このダイアログからプリ/ポストプロセッサを指定して開きなおしてください。

[ファイルを開き直す]ダイアログ

これらは【ファイル】メニューからも実行できます。各ダイアログの操作方法など詳細はヘルプでご確認ください。 

その他の便利な変換機能

プリ/ポストプロセッサにはファイル全体の文字コードを変換するものの他に、次のような変換を行うものもあります。

<変換例>
  • 改行コードだけを変換する
     LF改行文字(OAH)→CR+LFの改行(0DH,0AH)
     改行文字(^M:0DH)→CR+LFの改行(0DH,0AH) など
  • タブコード→スペース/スペース→タブコードに置き換える
  • 行番号を付ける/取る
  • CSV形式のファイルのカンマ位置を揃える

※外部プリ/ポストプロセッサの一覧を、ヘルプ・ユーザーズマニュアルに掲載しています。ご参照ください。


プリ/ポストプロセッサを、ファイルを開くたびに設定しなおすのは面倒な場合があります。ファイルの拡張子やフォルダが特定できるのであれば、【環境設定】-【拡張子】タブで、あらかじめ適用するプリ/ポストプロセッサを設定することができます。

以下の画面例は、次の2つの設定を行っています。

A)「C:\MAC」フォルダにあるファイル→プリポストプロセッサ「CR→CR+LF」で改行文字を変換
B)拡張子が「.CSV」のファイル → カンマの位置を揃えるプリ/ポストプロセッサ「CSV桁合わせ」を適用

[環境設定]画面


内部プリ/ポストプロセッサと外部プリ/ポストプロセッサ

線の上側が内部プリ/ポストプロセッサですプリ/ポストプロセッサには、MIFES本体に内蔵されている内部プリ/ポストプロセッサと、外部プリ/ポストプロセッサがあります。

外部プリ/ポストプロセッサはダイナミック・リンク・ライブラリで、MIFESのプリ/ポストプロセッサとして実行できるように拡張子を「.PPP」に変更したものです。そのためユーザーがオリジナルのプリ/ポストプロセッサを作成することができます。
詳しい作成方法はこちらをご覧ください。

 
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