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テキストエディタ MIFES 10

MIFES8までの正規表現と新タイプ(Perlタイプ)の正規表現はどう違うのですか?

更新日:2015年6月24日

■回答

MIFES 9から標準となった新タイプの正規表現は一般的なPerlタイプです。
MIFES8までの正規表現(旧タイプ)より、指定できるメタ文字の種類が多くなり、より柔軟な指定が可能です。
新タイプをご利用されることをお勧めいたします。

なお、どちらを利用するかの選択は【設定】-【環境設定】-【動作】タブの「全ウィンドウの動作-検索動作」の中の「正規表現のタイプ 」で設定できます。

主なポイントは以下のとおりです。
※詳細はヘルプをご参照ください。(赤字はメタ文字)

  • 任意の数字、英大文字など文字種を指定するメタ文字が豊富
    改行を表す「\n」、タブコードを表す「\t」の他に、半角英大文字を表す「\u」、半角英小文字を表す「\l」(※Lの小文字)、半角数字を表す「\d」など、文字種を表すメタ文字が豊富です。

  • 正規表現内のグルーピングが可能
    例えば、「大阪府」と「大阪市」の両方を検索する場合、旧タイプでは、「大阪府|大阪市」と指定していましたが、( )を使って「大阪(|)」のように指定できます。

  • 最長一致タイプのクロージャ *+
    直前のパターンを繰り返すメタ文字「*」や「+」などのクロージャは、新タイプではより長いものにヒットする最長一致タイプです。
    *?」「+?」のように「?」を付けると、MIFES8までと同じように最短一致の指定も可能です。

  • 繰り返し回数(文字数)を指定できるタイプのクロージャ
    「3文字の英大字列」は「\u{3}」、「1〜4ケタの数字列」は「\d{1,4}」などのように、繰り返し回数を指定するクロージャが使用できます。

  • 半角英字の大文字小文字を同一視する指定が可能
    旧タイプの正規表現は常に大文字小文字を区別していましたが、新タイプでは同一視を指定することができます。
    (?i)MIFES」と指定すると、「MIFES」はもちろん、「mifes」「Mifes]なども検索されます。

  • 先読み、後読みの指定
    例えば、「メガソフト」の「メガ」だけにヒットするような指定が可能です。
    「メガ(?=ソフト)」と指定すると、「メガバンク」や「メガネ」などの「メガ」にはヒットせず、直後に「ソフト」が続く「メガソフト」の「メガ」だけにヒットします。
    上記の例は「先読み肯定」という指定で、その他に、後読み肯定、先読み否定、後読み否定の4つのパターンがあります。

  • \s」は空白文字に
    \s」は旧タイプは半角スペースでしたが、新タイプでは空白文字(半角スペース、\t、\n、\r、\f)すべてにマッチします。
    半角スペースは実際の文字か、文字コードで指定してください。
    なお置換用の新文字列のメタ文字では「\s」は新タイプ、旧タイプとも半角スペースです。

  • MIFESオリジナルの正規表現も使用可
    置換の新文字列欄で指定できるMIFESオリジナルのメタ文字「\#」(見つけた文字列の論理行番号)、「\$」(何番目の置換文字列かを表す数字)、「\@」(等差数字列の出力)はこれまでどおり使用できます。

正規表現サンプル集

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