導入事例

大画面&ヘッドマウントディスプレイで
3Dバーチャル病棟を実現

株式会社ケアコムは、ナースコールをはじめとする医療・福祉施設向けの情報・通信システムに特化したソリューションを提案している専門メーカーである。2015年5月に東京都千代田区神田に新しいショールーム「Studio C」をオープンした。 ショールームに導入した「3D医療施設プランナー」と「3Dマイホームデザイナー」の活用方法について担当者の菊池氏にお話を伺った。

ケアコム菊池英二氏

株式会社ケアコム
営業企画グループ
担当マネージャー 菊池 英二氏

バーチャル病棟で製品の実践的な活用イメージを体験

株式会社ケアコムのショールーム「Studio C」に入るとまず目に飛び込んでくるのが、壁一面を使った巨大なスクリーン。 実際にプロジェクターから投影された病棟の3DCG映像を見ると、ほぼ実寸サイズに近い感覚でバーチャル病棟を体験することができる。

巨大スクリーンに表示された病棟の3DCG映像

▲巨大スクリーンに投影された病棟の3DCG映像

『どうせ作るなら大きなものでとなったんです。』と語るのはこのバーチャル病棟を担当した菊池氏。
設置されたプロジェクターは3D立体視にも対応しており、専用3Dメガネを使えば奥行きまで感じる迫力の立体視も可能だ。
体験した方からは一様に「おぉ!」という感嘆の声があがるという。

投影する病棟の3DCGは「3D医療施設プランナー」で作成されたもので、中には実在する病棟を再現したデータもあるためケアコム製品のより実践的な活用イメージや、なかなか足を運べない実際の現場を体験することができる。

「3D医療施設プランナー」の編集画面

▲「3D医療施設プランナー」の編集画面

『病院は患者さんへの治療を迅速に行う為の空間であり、患者さんにとっては療養する空間でもあります。治療や療養に必要な機器や環境として、例えばナースコールであれば、患者さんの使いやすい設置場所はどこか、また看護スタッフにとっても働きやすい動線が確保され、業務効率化が図れるかなどを検討する必要があります。

ショールーム内に実際の院内空間を再現するのは大変ですが、実在する病棟を再現した3Dバーチャル病棟の中を動画で見ていただきながら製品説明をすることで私達の製品の事をより深く理解いただけます。

またシステムが今後どうあるべきか、どのような貢献の可能性があるかなど、「Studio C」がみなさんと議論できる場になればと思っています。』と菊池氏は語る。

ナースコールを初めとするケアコム社の製品

自社製品や病棟の3Dデータ化は株式会社アイプラフがサポートを行っており、コンテンツは今後も増やしていく予定だ。

ケアコムではショールームに来たお客様に、ここでしかできない3Dシミュレーションを体験していただくことを中心に、ケアコムの取り組み姿勢や話題提供、そしてお客様との情報共有やお客様自身が活用できる場、そのようなショールームとして活用することを目的としているという。

▲ナースコールを初めとするケアコム社の製品

最新システムで入院患者の目線も確認

巨大スクリーンの隣にある「患者視点シミュレーション」と書かれたコーナーには、パソコンに繋げられたヘッドマウントディスプレイが置いてあり、これを装着すると頭の動きに合わせて3Dのバーチャル病棟の中を自由に見回すことができるようになっている。まさに入院患者になった気分で設備の位置などを確認できるシステムだ。
 
『私達は看護師・介護士などケアする側からの目線のみでなく、ケアされる側にとっても心地良い環境づくりが大切だと考えます。
患者さんがベッドに横たわった状態やトイレで倒れた時の状態でナースコールのボタンの位置がわかりやすいか、いざという時に押しやすいかなどをこの患者視点シミュレーションで体験していただけるようにしました』と菊池氏。

”患者視点”を確認するのにケアコムが試験導入したのは株式会社サイバーウォーカーの「VR内装体験システム」。
このシステムには「3D医療施設プランナー」で作成した3Dデータを、「3Dマイホームデザイナー」で開いてヘッドマウントディスプレイに出力する技術が使われている。

株式会社サイバーウォーカーの「VR内装体験システム」

▲株式会社サイバーウォーカーの「VR内装体験システム」

『今後は新しくなったショールームにより多くの方に来場いただき、実際の製品とバーチャルシステムを使って看護・介護の環境づくりに役立ててもらいたい』と菊池氏は言う。

「Studio C」は単なる製品展示の場ではなく、医師や看護師、患者など多角的な視点から製品を体験できる最先端のショールームだった。


導入事例一覧はこちら

仕様・詳細データ

 

関連ページ

サポート