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勝手に解説 建築3Dパース検定 [1] - オオヤブクリニック院長 2012/02/10(Fri) 22:19 No.7569
 検定試験の提出期限が過ぎたのでそろそろ試験内容について情報を
提供してもよろしいかと思います。どうせやるならちょっぴりカッコ
つけて。
「勝手に解説 建築3Dパース検定」てな感じで思いつくままに
語って見ようと思います。
 ガイドブックとサンプル問題は、受験申し込みをしなくても
https://pads.web489.com/login/?0e1b2163fb79f409f2f919c8e42b9dfcf685fb981636b8d1c29bd051928c98b9
で、会員登録すれば(無料)ダウンロードできますが、さすがに問題は
ダウンロードできません。試験が終了していますから当然といえば当然
ですね。私がダウンロードしたデータをどこかにアップロード・・・
おっとっと、これは著作権の問題がありそう・・・なので、できるだけ
文章で説明を試みます。そのうち著作権にかからない程度の説明図は
出せるかもしれません。
それではボチボチはじめましょう。
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 問題の舞台は、8区画の郊外型住宅地です。全体のレイアウトは
アルファベットの「H」を想像してください。「H」3本の線で構成
されていますが、その1本1本がそれぞれ道路です。方位は上が真北で
左の縦線の道路の巾は6m、右の縦線の道路は12m、そして横線は
東西に走る6m道路です。この道路の両側(南北)に4区画ずつ、計
8区画の宅地があります。
 東西に走る6m道路の長さは 85.88m あり、これを4区画で等分割して
おり、1区画の東西寸法は 21.47m です。敷地の南北は 23.015m の
長方形です。南北に走る道路の外側(東側・西側)及び、住宅地の
北側はすべて「緑地」。住宅地の南側の「H」の2本の縦線の内側部分は
「公園」で、緩やかに湾曲した小川が流れています。
 小川と住宅地の間は、最も狭いところで ≒2m 広いところで ≒ 4.7m
ほどあります。川幅も広いところでは ≒4.3m 狭いところは ≒1.8m と
緩やかに変化していて、コンクリートで3面を固めた味気ないドブ川
ではなく、なつかしい「岸辺」のある「春の小川」を思い起こさせて
くれます。
 作業中は意識しませんでしたが、敷地の寸法から面積を計算したら
494平米!! 所在地は東京と指定されていますから「超豪邸!!」
ですね。 と言ってもこれは敷地の緯度、経度から、指定した季節
(夏至)の指定した時間帯(9〜14時)の太陽の方位、高度を限定する
ためのもので、パースの背景に「東京らしさ」を求めるものではない
・・・と言うような断り書きがどこかにあったはずなんですが、今
探してみたのですが確認できませんでした。

 東京23区内にこんな土地を持っていたら・・・固定資産税が大変
だろうなぁ・・・そのうち相続税が・・・なんて余計な想像力が
一人歩きを始めます。

 上記の全8区画の住宅地の内、南側4区画の東から2番目の区画を
「A棟」、3番目の区画を「B棟」として、それぞれに
配置図、平面図(1、2F)、立面図、断面図が与えられていますが、
外構計画図は与えられず、回答者の「想像力」に任されています。
また、外装については「外部仕上表」で材料は指定されていますが
具体的な色や柄は無指定で回答者の「裁量」に任されています。

 つまり、どんなエクステリアを加えるかあるいは加えないか、
どんな色・テクスチャにするかも採点対象・・・と言うことですね。
 さらに、天候は「快晴」と明記されていますが、その一方で
「ただし、背景における雲の有無と形状等の空模様の表現は自由」
だそうです。
 室内にテーブルを囲んだ一家団欒の様子が浮かぶ夜景を提出したら
 どんなに出来が良くても・・・即落第

 第一問では、A、B2棟のうちA棟を
*南東方向から
*視点の高さGL+2.5m で視線の上下角は0°(水平)
*画角はレンズ焦点距離で35 〜 55mm(35mm 判の対角線画角で43
 〜63°相当)
さらに
 「作成したパース画には、住宅(A 棟)の全体を表現し、
  かつ、画像面積の約50%が住宅(A 棟)本体の表現で
  占められていること。」
 という条件がついています。

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と言うことで、今回はこれまで。次回をお楽しみに!

勝手に解説 [2] - オオヤブクリニック院長 2012/02/12(Sun) 22:26 No.7570
 前回は課題(1)の概略について説明しましただけでずいぶん長くなって
しまいましたので課題(2)の解説に進む前に、課題(1)について、どんな具合に
作業を進めたか振り返ってみましょう。
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まず最初に考えたのは、使用するソフトです。
 ムービーの作成・納品を前提とした場合、レンダリング結果に立体化の
過程で発生する作成意図と異なる結果によるレタッチの必要が少しでも
あると使い物になりません。1枚や2枚の静止画ならレタッチしても
それほど負担になりませんが、1秒のビデオに少なくとも15コマの
レンダリングを必要とするムービーでは手作業によるレタッチはまず不可能
です。
 たいていの建物なら、3DMでモデリングして問題ないのですが、今回の
問題は、玄関ポーチとビルトインガレージが融合した形で、その内部に
ポーチの段差部分も含まれる・・・という3DMの「想定外」とでもいうべき
かたちになっていて、レンダリング結果にはわずかながらレタッチが必要
でした。
 今回の検定では、課題ひとつにつき1点ずつのパース提出だったので
多少のレタッチがあったとしても、モデリングのスピードがモノをいうので、
建物は3Dマイホームに決まりです。
 次に、敷地も3DMで作るかどうか? 全体が平らな敷地ならすべてを
3DMで処理した方が能率が上がりますが、敷地条件のなかに「小川」が
あります。3面コンクリートの単純な「コ」を縦にした断面形状なら
3DMでなんとかならんこともありませんが、問題に居住区画の南は「公園」
という条件があり、周囲がすべて「緑地」という状況、全体配置計画図の
川の形状とあわせて考えると、川辺はなだらかなスロープになります。
そうなると3DMではだいぶ難しくなります。そこで、敷地は LightWave3D
でつくり 3D-DXF出力で 3DM に取り込むことにしました。
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 つづく

勝手に解説 [3] - オオヤブクリニック院長 2012/02/15(Wed) 21:13 No.7579
勝手に解説 [3]
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 前回は、建物は3DMで、敷地は LightWave3D でという具合に分担することに
しました。
 概略の方針が決まったので早速建物から作り始めました。最初の手順として
1.間取り画面の立体化設定で、与えられた断面図にしたがって、建物の基礎高
  床高など高さ関連のパラメータを設定。
2.屋根勾配を設定。屋根は「手動入力」するので軒の出の寸法は、いじりません
  でしたが、今回実験してみたところ、PRO版、HOME版どちらでも、軒の出を
  100〜150mm 程度に設定し、自動作成〜屋根編集を利用すると、問題の意図に
  合致する屋根が作れる事を確認しました。A,B2棟で、20分程度ロスした
  感じですね。
3.壁厚設定:建物全体は 910mm モジュールで設計されていて、間仕切壁は芯から
  65mm 振り分けで厚さ 130mm、外壁は 芯から室内側 65mm 室外側 90mm で 155mm
  の厚さになっています。PRO版では「壁厚設定」で一括して外壁の厚さを調整
  することができますが、今回の課題では、インナーガレージの内部の壁が「屋外」
  として扱われる部分を複数利用することになり、間取りデータに修正を加えた場合
  壁厚設定について手動修正を要する可能性があるのと、パース出力を目的とする
  場合、壁厚 25mm の差はほとんど問題にならないので、あえて 65mm 振り分けの
  130mm に統一することにしました。

4.一般の計画では、プランニングと外装デザインは互いにフィードバックしながら
  煮詰めていくのがほとんどだと思いますが、検定では与えられた条件で「一発」決め
  ですので、それにあわせて「外装設定」を編集して「検定用」として保存しました。
  外壁では、1階の外壁が上下に2分割し、下の腰壁部分が羽目板貼りに設定しました。

 課題のプランにはA,Bどちらにも屋外階段があります。前々から、3DMでも、
LightWave3D でも、階段、特に屋外は悩みのタネだったのですが、今回は3DMが
標準装備している階段「フレーム パネルなし 蹴込板なし」がほぼそのまま使え
ました。

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 つづく

勝手に解説 [4] - オオヤブクリニック院長 2012/02/18(Sat) 19:14 No.7582
勝手に解説 [4]
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■階段の編集
 さて前回、階段「フレーム パネルなし 蹴込板なし」がほぼそのまま使えた
・・・と書きました。ただし、さすがは検定試験というべきか、丸ごとそのまま、という
わけには参りませんでしたよ。というのは、通常の屋内階段に比べて、GL から 2FL まで
あがるので、階段の段数が多いのです。で段数を図面に合わせると、フレームの縦格子が
1本余計に増えてしまうのです。
 そこで、段数を合わせたものと、段数を減らして格子の形状を立面図に合わせたものの
2通りをつくり、その「イイトコドリ」したものを「お気に入り」に登録しました。
 これで、A、B2棟の屋外階段が完成しました。
■窓の作成。
 さて、今回の検定では、課題1、2共に屋内パースを要求していませんでした。窓を
通してある程度内部もかいま見えるものの、外部に比べると採点比重は低いと想像でき
ます。問題文の中に「ガラスの透明度、反射率はパース作成者の技量、能力による・・」
という趣旨の文がありますが、だからと言って、完全に不透明や、高反射率で、内部が
まったっく見えない(特にリビング周りの大きな開口部)のは、減点対象になると思わ
れます。(独断ですけど)いずれにせよ、今回は外部がメインということで、外回りに
気をつかいました。
 問題文に、外部建具は木製という記述がありました。そこで、3DMの間取り画面で
使える窓の使用をやめて、全ての枠、障子を通常のサッシより若干太めにし、色も統一
することにしました。
 そのため、全体の間取り入力は PRO6 建具の作成には PRO7 (それぞれ別の
マシンで稼動)で作成し、データの受け渡しはネットワークHDで行いました。
「建物+敷地」全体のデータもネットワーク上に置き、レンダリングの際に、2台で
分担作業するのに役立てました。

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 つづく

勝手に解説 [5] - オオヤブクリニック院長 2012/02/21(Tue) 17:36 No.7588
さて、いろいろ書いてきましたが、いくら文章で説明してもやはり画像は
説明しきれませんね。ということで、そろそろ提出した画像を公開します。
興味のある方はこちらをごらんください。

https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-e2szxq3zvktfde6tdlwljuzj7i-1001&uniqid=e1d8acb7-e278-406f-bd25-458a73280e08&viewtype=detail

 画面中央がA棟、左手奥に窓が見えているのはB棟です。画面中のA棟の面積は
50%をわずかに超えています。
 画面は「A棟本体、右手前の樹木」と「それ以外」を一度切り離し「それ以外」に
ぼかしを加えてから再合成しています。左上の前景、右奥の遠景の樹木は、それぞれ
前景用、背景用にストックしてある画像の合成です。
 また、背景の空は単純な2D画像の合成ではなく LighWave3D で、直径40Km 高さ
2Km の浅いお皿を伏せた形状(球の一部)にフラクタルノイズという手法(数式に
よる計算)で雲を発生させたものです。
 (静止画には必要ありませんが、動画表現で流れる雲(動くだけでなく少しずつ
形が変化する)の表現用に作ったものです)

 フラクタルノイズは非常に便利なもので私はさまざまなテクスチャを自作するとき
重宝しています。

 レンダリングは3DMのレイトレースで、オプティマージュは利用していません。
オプティマージュを使えばもっとリアルな画像が得られますが、今回は利用しません
でした。

 ご意見、ご感想、お待ちしてます。

勝手に解説 [6] - オオヤブクリニック院長 2012/02/29(Wed) 05:39 No.7600
勝手に解説 [6]
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 建築3Dパース検定の認定は、【初級】【中級】【上級】の3段階があり、
課題1の認定対象は【初級】となっています。
 ここまで5回にわたって課題1について解説(?)してきました。探せば
まだまだ話題がありそうですが、このあたりでとりあえず課題2に進もうと
思います。
 課題2の認定対象は【中級】【上級】ですが、【中・上級】の認定を受ける
ためには、課題1を提出して【初級】レベルに合格する必要がありますので、
全体としてみると、課題1は必須課題、課題2は選択課題と言えます。
課題2で、【中級】【上級】のどちらに認定されるかは、5名の「評価・判定委員」
によって評価されるそうですが、初級を含め、明確な評価基準や配点基準は示
されていませんが、評価結果は受験者全員に「評価結果通知書(PDF)」で通知
されることになっていますので万一「落選」となった場合、「なにが不十分
だったか」が示されるはずです。
 ○×や選択式のように、あらかじめ明確な「正解」を用意してある試験とは
違って、評価対象が「画像」なので、大げさに言えば「二科展」その他の
美術展に応募するのに通じるところがあります。

 さて、課題1については、画像サイズ(Dot数)、カメラの位置、方向だけで
なく画面全体に対して、対象建物の占める面積の割合まで明確に指定されて
いましたが、課題2では

> ・・・周辺の住環境を表現するのに最適と受験者自身が判断した画角、
> 仰俯角と視点で透視したパース画・・・
> ・・・回答画にはA棟とB棟を必ず表現すること。

 としているほか

> ・・・これら図面に記載されているものへの削除・加筆・変更は
> 不可であるが、公園と小川の平面形状と高低差については、受験
> 者が手を加えて独自に設定してもよい。

 とあるのは、出題意図としては「独自に設定したところを評価するから、
そこを見せろ」と読み替えて良いでしょう。また点景について、

> ・・・近隣住宅、人物、樹木、植え込み、街灯、自動車、遊具
> 等々が考えられるが、これらの種類、形状、スケール、配置場所
> に関しては、課題図面にはあえて表記してない。したがって、
> この住宅群で構成される住環境を表現するのに最適と受験者自身
> が判断して独自に設定する。

 となっています。人物〜遊具は既存のパーツから選んで配置するだけ、あるいは
多少手を加えれば用が足りますが、冒頭の「近隣住宅」というのが曲者だと感じま
した。普通の住宅地であれば、それぞれの区画の購入者の好みで、デザインはバラ
バラになるので、過去に作った住宅モデルの中から、接道方向とサイズの合うもの
を選んで配置するか、時間がなければ3Dマイホームのサンプル間取りから選ぶと
いう「最終手段」も頭をよぎりましたが、課題1,2の問題文の前にある「設計趣
旨」の

> 統一されたデザインコンセプトをもとに、複数の異なった間取り
> (タイプ)の住宅が設計され、これらの住宅がいくつか集まって
> ひとつの居住区を形成している。

 とあるので、図面で与えられたA,B2棟のデザインを参考に、南面道路用、北
面道路用、合わせて3棟の建物を開口部なしの「ホワイトモデル」で作りました。

--------------------------------------------------------------------------
 続く

勝手に解説 [7] 検定結果が届いた! - オオヤブクリニック院長 2012/03/08(Thu) 17:00 No.7610
勝手に解説 [7] 検定結果が届いた!
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 2月のはじめに実施された建築3Dパース検定の結果通知が届きました。
満足すべき結果ではありませんでしたが、参考のためにあえて公表しちゃいます。
一次評価(課題1)得点 63/100点満点中
二次評価(課題2)得点 58/100点満点中
 「中級認定」をいただきました。

 一次評価に合格して初級を得た受験者について 二次評価(中級・上級)が
行われるので
一次=合格
二次=上級不合格 → 中級
 当然「上級」狙いでしたのでザーンネンでした。次回は、もっと腰をすえて
確実に「上級」をGETしたいと思います。

 ウーン 合格ラインは「60点」と見えますね。

 評価の内容についても次回レポートします。

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 続く

Re: 勝手に解説 [7] 検定結果が届いた! - かに 2012/03/12(Mon) 19:07 No.7613
>
>  ウーン 合格ラインは「60点」と見えますね。

私は、60点で初級でした〜
おしい..

おしい!! - オオヤブクリニック院長 2012/03/14(Wed) 00:27 No.7615
かにさん こんばんは
 えぇ〜!! 60点で初級ですか! ということは 61〜63の
間に 初級と中級の境界線があるということですね。それにしても
惜しかったですね。

勝手に解説 [8] - オオヤブクリニック院長 2012/03/11(Sun) 00:02 No.7612
勝手に解説 [8] 課題2の答案を公開
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 課題2に提出した答案パースを公開します。惜しくも(?)上級を逃した残念賞
ですが、よろしければ見てください。
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-e2szxq3zvktfde6tdlwljuzj7i-1001&uniqid=b08479c9-0187-486a-98bb-ef5d64ab4111&viewtype=detail
 画像について解説(むしろ言い訳?)もしたいところですが、今日は朝からはじめて
昼までの予定だったサブマシンの「プチ改造」でつまづいてこんな時間になってしまい
ましたので日を改めて書き込みたいと思います。
 ご意見、感想、コキおろし(お手柔らかに)お待ちしてます。

勝手に解説 [9]課題2 アングルについて - オオヤブクリニック院長 2012/03/18(Sun) 21:48 No.7622
勝手に解説 [9]課題2 アングルについて
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第6回でも少しふれましたが、課題2はかなり自由度が高くなっています。はっ
きりと明示されているのは画像サイズの縦横のドット数の合計が 4,000 までという
規定があることと、A、B棟両方を見せること、というぐらいでその他はほとんど
自由裁量に任されています。
> この住宅群で構成される住環境を表現するのに最適と受験者自身
> が判断して独自に設定する。
 という問題文について、南北の居住区の間を東西に抜けている道路を中心にした
アングル、もひとつの「解」ですが、これも第6回に書いた、
・・・これら図面に記載されているものへの削除・加筆・変更は
> 不可であるが、公園と小川の平面形状と高低差については、受験
> 者が手を加えて独自に設定してもよい。

 とあるのは、出題意図としては「独自に設定したところを評価するから、
そこを見せろ」と言っているようなものです。上に書いた東西に抜ける道路を中心
にしたアングルではどう工夫しても、公園と小川の高低差を見せることはできませ
ん。視点を30〜40m上空に置いて全体を見下ろす・・・という方法も思いつき
ましたが、絵としてのテーマが拡散してしまうような気がして、今回は採用しませ
んでした。
 基本は・・・
・南側から
・視点の高さはできればアイレベル、上げても3m程度まで
 とし、あとは視点をどこに置くか? です。ウケねらいで、南北の道路が小川を
またぐ「橋の上か、その周辺から川の流れの蛇行を中心にその左右にA、B2棟を
含む居住区と、公園が向かい合っている様子を捕らえる」というのを最初に考えた
のですが、実際にカメラを設定してみるとなかなかピタっとくる感じになりません。
次第に時間が気になり始めたので、結局「無難」なアングルになりました。
 画像はこちらです。
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-e2szxq3zvktfde6tdlwljuzj7i-1001&uniqid=b08479c9-0187-486a-98bb-ef5d64ab4111&viewtype=detail

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 続く

勝手に解説 [10] 小川の深さはどのくらい? - オオヤブクリニック院長 2012/03/25(Sun) 19:56 No.7630
勝手に解説 [10] 小川の深さはどのくらい?
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 さて、今度は小川の深さはどのくらい? ですが当初、橋の上またはその周辺か
らのアングルも候補に入っていたので、画像には入っていませんが、橋もモデリン
グしてあります。
 橋梁設計はまったくのハタケ違いですので、エイヤっと「勘」を頼りにフリーハ
ンドスケッチを起こしてみると、道路面から、川の水面までは3mくらいは必要に
なりそうです。水辺に親しむ公園・・・という観点からは、周囲のGLと水面の高
低差はなるべく小さいほうが望ましいのですが、そうすると橋の部分をかさ上げし
て川をまたがなければならない! 最初から「橋とその周辺は見せない」方針なら、
細かいことにはかまわず水面を周辺GL-500 とか -1000 に設定することもできた
なぁ・・・と振り返っています。

 なにはともあれ方針は決定。3DMの敷地作成には高低差のある面を作る機能も
あることだし、今回は全部3DMで片付ける予定だったので、勾配の発生する部分
を JW_CAD 上で「3角分割」した下絵を利用して、入力を開始したのですが、やっ
てみてすぐにわかったのは、3DMの敷地作成機能は、「ひな壇造成」のような高
低差のある敷地に最適化(?)されていて便利だが、蛇行する川の岸辺で勾配が面
ごとに変化するような敷地は、できないことはないのですが手間がかかるのと、一
度入力した形状を変更するのに手間がかかる。具体的には、敷地上のひとつの点を
移動しようとすると、その点を共有しているポリゴンの数だけ修正作業を行わなけ
ればならない。
 LightWave や MAX はポリゴンや頂点を直接編集できるので、一つの点を共有して
いるポリゴンの数により作業が増加することはない。

 時間も限られているので「深追い」はやめて敷地についてはあっさり、使い慣れ
た LightWave3D を利用することにしました。
 LightWave3D と 3DM の間のデータのやり取りは 3D-DXF 経由で行いました。
--------------------------------------------------------------------------
 続く

勝手に解説 [11] ちょっと寄り道? - オオヤブクリニック院長 2012/04/07(Sat) 23:08 No.7652
勝手に解説 [11] ちょっと寄り道?
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 前回は敷地作成で LightWave との連携について少し書きました。初代PRO から
使い始めた最初の頃、3DMも ポリゴン&頂点エディタを装備すればいいのになぁ
と思ったことがありましたが、その後「建築のPRO」であったり「建築に興味」が
あっても CG についての知識や経験がまったくない人でも使えるソフトに、その
機能をつけたらどうなるか??・・・を想像して・・・サポートが追いつかなくて
こりゃぁムリだわなぁ。とあきらめたのはずいぶん前でした。
 しかし、アマチュア製作のアニメキャラクタの3D-CG映像が珍しくなくなって
きたのを見ると、世の中はずいぶん変ってきたような気もします。

 PRO7 の敷地作成機能も間取り画面で入力できるところは良くできていると思い
ますが、前にも書いたようにひな壇造成のような敷地には向いているけれど、不整
形(なだらかな曲面のある)の敷地の入力には向いていないですね。
 さすがに、最初から基本機能として装備するのは難しいかも知れませんが、
PRO7では標準装備になっている 3D-DXF出力も元はオプションだったように、
最初はオプションでもいいと思うのですがいかがでしょうか?
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 続く

勝手に解説 [12] ポリゴンエディタが欲しいなぁ - オオヤブクリニック院長 2012/04/10(Tue) 16:42 No.7654
勝手に解説 [12] ポリゴンエディタが欲しいなぁ
3D-DXF 経由の方法、その問題点。
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前回はちょっと寄り道しましたが、勝手に解説[10]の続きに戻りましょう。
[10]で、敷地は LightWave で作成(モデリング)して 3D-DXF 経由で 3DM
とやりとりした、と書きました。CGソフト間で 3D-DXF を利用してデータのや
り取りをした経験のある方はご存知だと思いますが、3D-DXF はポリゴンの形状の
情報は含んでいますが、テクスチャに化する情報は含みませんので、受け取った側
のソフトで、必要なテクスチャを設定してやらなければなりません。
 さらに、LightWave や 3DS-Max などでは、ポリゴン一枚ずつを選択してそれぞれ
に異なるテクスチャを設定することができますが、3DM で 3D-DXF を受け取った
場合は DXFデータ 1ファイル分のポリゴン全体に対して 1つのテクスチャを設定
することしかできませんので注意が必要で、モデリング段階で、テクスチャごとに
ポリゴンを分類して、別々のファイルとして出力しなければなりません。
 具体的には、水面のポリゴン、地面のポリゴン、草地のポリゴン、砂利のポリゴ
ン・・・と使用するテクスチャの数分だけファイルを分割する必要があります。
 しかし、この方法だと、一度データのやり取りを行った後で受け取った 3DM で
レンダリングしてみた結果、公園内の通路部分(地面露出に砂利敷き)の部分を少し
ずらしたい! などの変更が生じた場合、かなり面倒なことになります。
 そこで、今まだかつてやったことのない初めての方法をとることにしました。その
内容は次回に譲るとして・・・3DMにポリゴン・ポイントエディタが搭載競れない
かなぁ〜 と淡い期待を抱いているのには上に書いたような理由なんです。
 そんなものが欲しい・・・のは、私だけかな?
 [10]の続きに戻るなんて言ってはじめておいて結局また 3D-DXF の話に戻って
しまいましたが、次回はホントに種明かし!
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 続く

勝手に解説 [13] 種明かし - オオヤブクリニック院長 2012/04/12(Thu) 19:54 No.7735
勝手に解説 [13] 種明かし
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ポリゴンに変更を加えずに、敷地の各部分のテクスチャを変更する方法! なんて
ちょっと大げさですが、皆さん小学校のウ図工で「スクラッチ」というのをやったの
を覚えていませんか? いま Wiki で調べると、多くは画用紙に自由な色で全体を
1色、または複数の色で塗り、その上から全体を黒く塗りつぶしてから、とがった
道具で引っかくと下に塗った色が現れる・・・というような説明がありますが、私
の記憶では、自分で下塗りをした記憶はなく、あらかじめ用意された用紙をつかい
ました。その用紙には3層〜4層異なる色のクレヨンのような画材が塗り重ねてあ
り一番上は黒でした。そして、とがった道具で引っかくのは同じですが、引っかく
深さによって現れる色が変化するのが面白かったですね。
 今回の方法はこれに似ています。公園の地面の部分すべてに「土」のテクスチャ
を貼ったデータ。「砂利」のテクスチャを貼ったデータ、そして「芝生」を貼った
データの3つをつくり、それぞれレンダリングを行います。もちろん視点は同じで
す。そんなことをしたら時間が大変!・・・かと言うと、それほどでもありません。
それに、 PRO6 PRO7 が別々の PC にインストールしてあり、3DM のデータは、ネッ
トワークHDD に保存しているので、2台がかりで行い、第3のマシンの Photoshop
で、レンダリングが出来上がった画像から取り込みます。
 そしてPhotoshop のレイヤー機能で、一番下に「砂利」次に「土」そして一番上
に「芝生」のデータを重ねます。次に「芝生」のレイヤの公園内の通路にしたい部
分を「消しゴム」ツールで消すと下のレイヤの「土」が現れ、「土」のレイヤで
「消しゴムツール」を使うと、その下の「砂利」が現れる・・・という寸法です。
 決して「スマートな方法」とはいえないかも知れませんが、今回の公園内の通路
のように、モデリングの段階では、位置やサイズが決め打ちできないような場合、
書きながら気分次第で、広げたり縮めたり、場合によっては移動したりもするよう
な場合には有効な方法だと思います。
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 続く

勝手に解説 [14] 表彰作品公開 - オオヤブクリニック院長 2012/05/08(Tue) 17:00 No.7760
勝手に解説 [14] 表彰作品公開
 13回にわたり、散発的に続いてきた「勝手に解説」ですが、前回の「種明かし」で
一応の締めとしたいと思います。

 建築3Dパース検定のオフィシャルHPに、連休直前の 4/27 に、表彰作品の画像が
公開されたのに続いて昨日、ビデオも公開されました。URLはこちらです。

[静止画]
http://www.pads.jp/awards/
[ビデオ]
http://www.media-port.jp/movie/detail.asp?id=21

 金、銀、銅の各賞と佳作に選出された作品が紹介されています。
ほぼ間違いなく3DMで作成されたと思われる作品も含まれていますので、ぜひ一度
ごらんになることをお勧めしますよ!

 第一回の検定にあたって今後、年に何回実施するのかが発表されていませんでしたが
年に2回なら、そろそろ次回の案内が発表されるころだと思います。
 次回はもっと腰をすえて必ず「上級」を目指しますよ〜

 かにさんも一緒にがんばりましょうね!!