3DマイホームデザイナーPRO 導入事例

コンテストを契機に導入した3DCGがクライアントから高い評価を得ています。

3Dマイホームデザイナーコンテスト受賞【コンサルタント】 株式会社日本港湾コンサルタント 技術部 篠崎 誠氏

テーマ:モデリング、コンテスト、ウォークスルー

第10回3Dマイホームデザイナーコンテストでフリー部門賞を受賞された篠崎 誠さんは、現在、港湾土木関係の企業でコンサルタント業務に従事されています。

篠崎さんは、海洋土木業界で30年以上にわたり技術営業として活躍された経験をコンサルタント業務に活かされているわけですが、コンサルティングのポイントは「イメージを見せるのが大事」とのこと。

「業務を発注するクライアントは、技術に関しては素人なので、図面や理論で説明するよりも具体的なイメージで図解するほうが理解してもらえる」と篠崎さんは言われます。そして、そのイメージ作りにはジャストシステムの花子を使われてました。「線画でパース図を作るんです。クレーンなんかの建設機械もずいぶん描きました。一度パーツとして作っておけば何度も流用できますから。」

しかし、線画で作った二次元のパース図は、別の角度から見せたいときには別のパース図を描き起こさなければなりません。なにか良いツールはないだろうかと考えていた時に思い出したのが3Dマイホームデザイナーでした。

コンテストが本格的3DCG作成のきっかけに

篠崎さんが購入された3DマイホームデザイナーはPRO4000とのことなので、1999年頃のこと。当時新機能として搭載された地形エディタが海底の地形を作成するのに使えるのではないかということで導入されたのですが、残念ながらその目的には合致せず、PRO4000は8年もの長きに渡りお蔵入りしていたのだそうです。手軽に使えそうな3DCGソフトを探していて、ふと以前買った3Dマイホームデザイナーのことを思い出したのですが、なにぶん古いソフトなのでアップデータなどはないだろうかとメガソフトのホームページを訪れた時、偶然3Dマイホームデザイナーコンテストのページを見られました。その時、フリー部門でプラント設備で応募されている作品を見て「これなら自分の分野でも応募できるのではないか」と思い立ち、コンテスト応募を励みに、8年ぶりの3Dマイホームデザイナーに取り組まれたのです。


応募作品制作中、3D作成法に開眼

画像

篠崎さんの受賞作品

制作に取り組まれたのは港の入り口に設置する防塵ゲート。直線的な形状が多い構造なので、制作はスムーズに進んだのですが、曲面で構成されたゲート本体の先端形状の作成で手が止まりました。この曲面を作成する上で、この形はどういった構造物で構成されているのだろうか、と考えを凝らしていくうちに篠崎さんは3D形状の作成法に開眼されました。それ以降は、世の中のモノを見るごとに、それがどんな3Dパーツで構成されているかが見えるようになったそうです。
3Dマイホームデザイナー初挑戦となった作品「防塵ゲートの設計鳥瞰図」は見事フリー部門賞を受賞されました。

第10回 3Dマイホームデザイナーコンテスト フリー部門受賞作品


働く機械の美しさを表現したい

画像

仮設計画(仮設桟台)

コンテスト受賞作品の制作以降、篠崎さんはコンサルタント業務で使用する図解用イメージを3Dマイホームデザイナーでどんどん作られています。3D作成法に開眼された腕前はどんどんと上達され、様々な作品を生み出されています。
「3Dマイホームデザイナーのモデリングツールはとても使いやすいですよ。設計図面に基づいて実寸で作成できるのもよいですね。それにパーツがたくさん収録されているのも助かります。この作品みたいに、家や車を添景に使うことでイメージにリアリティがだせますから。」


篠崎さんの業務では、マイホームデザイナーの主体である家が添景になるというのがおもしろいです。
こういった図解用パースのほか、ウォークスルー機能を使ってのリアルタイムプレゼンテーションにも3Dマイホームデザイナーを活用されているとのこと。
「ユニバーサルデザインでの施設設計を受注することもあります。そんなとき、車椅子の視点でウォークスルーさせることで、バリアフリーがどれだけ実現されているかをプレゼンテーションしたところ、非常にわかりやすいとクライアントから好評をいただきました」

画像
画像

熊本港人道橋

パース図からリアルタイムプレゼンテーションまで、3Dマイホームデザイナーを徹底活用されている篠崎さんですが、これからの夢をお尋ねすると「働く機械の美しさを表現していきたい」というユニークな答えが返ってきました。「働く機械の機能美が好きなんです。建設機械の機能美や土木工事の過程などを3DCGでどんどん作っていき、それをいろんなところで見てもらうことで、実は子供たちに土木や建築の世界に夢や興味を持ってもらいたいんです」と篠崎さんは目を輝かせて語ります。業務を超えて、大きな夢を持って3Dマイホームデザイナーを使い続ける篠崎さんです。

篠崎さんのその他の作品

画像

グラブ浚渫状況

画像

フェリーあそ



画像

仮設計画(仮設桟台乗り入れ部)



このページのトップへ